神殺人殺

@nano-a

プロローグ

何もない日々というのは素晴らしいものだ。


人によっては退屈だと思うかもしれないが、少なくとも俺はそう感ない。


考えてみてくれ、例えば君が殺し屋だとして今から危険度MAXの殺しをしなければならないとしよう。


その場合、2つの不安が発生するはずだ。


一つ目は自分が死んでしまう可能性。


これは、すぐに感じたことだろう。


誰だって死ぬのは怖い。


仮に任務に失敗して楽に死ねるのならまだしも、相手がこちらの情報を聞き出すために拷問なんてされたら最悪だ。


二つ目は相手を殺してしまう罪悪感。


まだ自我を持っていない子供は小さな虫を殺すのにためらいは無いのかもしれないが自我が芽生えたら小さな虫すらもなかなか殺せないだろう。


ましてや、人を殺すなんて以ての外だ。


その人の家族や友人のことを思うと罪悪感で死んでしまいそうになるだろう。


まあ、これはあくまで例え話だがこんな考え方をすると何もない日々に感謝しながら毎日を楽しく生きられるのではないだろうか。




話は変わるがこの世界には神様いる。


少し前まではほとんどの人が信じていなかったが、今では信じていない人は0人だと断言できる。


理由は単純だ。


神様が人類の前に現れたのだから。

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