第2話 アドベントカレンダー②

A「アドベントカレンダーとは、12月の1日から24日までをカウントダウンする特別なカレンダーです。お菓子やプレゼントが入っている24個のポケットを毎日一つずつ開けて、クリスマスまでの期間を楽しむものです。面白いですね。他に、何かお手伝いできることはありますか?」

B「わ、悪かったわ。もう分かったから、AIみたいに説明するのはやめて……」

A「でもさ! こういうの、なんかワクワクしていいよね⁉ Bちゃんなら、アドベントカレンダーにどんなプレゼントが入ってたら嬉しい?」

B「きゅ、急に、そんなこと言われても……」

A「そっか。……じゃあ、こういうのはどうだろ⁉」



A「『日刊サンタクロース』創刊!」

B「はあ?」

A「毎日届くパーツを組み上げて完成する、迫力の1分の1スケール!」

B「サンタのフィギュアってこと? フィギュアのパーツが、アドベントカレンダーのポケットに入ってるってことで……え? 1分の1スケール⁉」

A「ディティールにこだわった紅白の衣装、トナカイ、ソリ、そして脂肪に包まれたたぷたぷボディ……」

B「太ったおっさんの等身大フィギュア、誰が欲しがるのよ⁉ 部屋にあっても怖いだけだわ! あと、そもそもカレンダーのポケットにそのサイズ入らないでしょう⁉」

A「光と音のギミックも、完全再現!」

B「音はともかく、光のギミックって何⁉ おっさんのどこが光るの⁉」

A「付録のマガジンには、サンタの子供時代の文集や、通信簿のコピーを収録!」

B「シンプルにいらない! おっさんの過去、興味ないわ!」

A「創刊号は、バインダーがついて490円!」

B「しかもお金とるの⁉ 日刊だから24日まで24回お金取られるの⁉ 絶対いらないわよっ!」

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