第28話 救急車を呼ぶ前に

「……あの質問いいですか?」


蜜柑がふと気づいてしまった。


「はい、なんでしょう?」


峰子が蜜柑の方を見る。


「私も下着見せたほうがいいですか?」


その言葉を最後に一は倒れた。


「……へ?」


蜜柑は驚く。


「斎藤くん?」


峰子が驚く。


「一君には刺激が強かったみたいだね」


葉月が苦笑いを浮かべる。


「ちょっと葉月先輩!一先輩熱ありますよ!」


「えー??」


葉月は驚き一の額を触る。


「どうですか?」


峰子が心配そうに葉月の方を見る。


「熱あるね。

 救急車呼ぶ?」


葉月がそういうと峰子が答える。


「こんなときは#7119です!」


「おお……?」


蜜柑はその存在を知らない。


「救急車を呼ぶかまよう程度だったら『#7119』です!」


峰子はそう言ってスマホを取り出すと電話をかけた。

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