第27話 スカートの中にはLaLaLa

「なんでもみかん?」


葉月が恐る恐る尋ねる。


「なんでもみかんを食べた人は蜜柑の言うことなら5分間何でも聞きます」


「え?」


葉月が悪いことを考える。


「先輩?」


一が恐る恐る葉月の方を見る。


「じゃ、スカートを捲って下着を――」


「却下です」


峰子が首を横に振る。


「蜜柑ちゃん、言うことを聞かないよ?」


「私のお願いじゃないですし……」


蜜柑が思わず苦笑いを浮かべる。


「まぁ、見せてくれないのなら捲ればいいのだ」


葉月がそう言って峰子のスカートをペロンと捲る。


「ぎゃ!!」


峰子が顔を赤らめる。

一は思わず見てしまう。


「葉月先輩、一先輩の前ですよ!」


蜜柑の言葉に葉月は気づく。


「見てないよね?」


葉月は一に尋ねる。


「いちにのぽかんで……」


峰子がそう言って果物ナイフを持つ。


「宮崎さん?それをどうするのかな??」


「忘れちゃえば見なかったことにできる」


峰子の目が怪しく光る。


「え?僕、ここで死んじゃう?」


「大丈夫、怖くないよ。

 お姉さんが優しくしてあげる」


「えーーー」


「最初は怖いかも知れないけど」


「いや最後になるじゃん」


「……ってことで!えい!」


峰子はそうして葉月のスカートを捲る。


「あ……」


一の頭が真っ白になる。


「もうスケベなんだから!」


葉月は照れ笑いを浮かべた。

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