第22話 ピリピリ
「貴方たちなにをしてるの?」
そう言って現れたのは、自称一の永遠のライバル峰子が3人に尋ねる。
「あ、貴方!」
葉月の目が輝く。
「え?」
葉月が峰子に近寄る。
「奇跡のドラ娘!」
葉月が嬉しそうに言う。
「ドラ娘?」
蜜柑が首を傾げる。
「終わりの音色を奏でる人のことだよ」
「え?そうなのですか?」
「違う!」
葉月は、それを否定する。
「ドラムが上手な娘さんなの!
力強くて繊細で優しくて……
音で私達を包み込むの!」
「そんな大げさな」
「ってことで、はい!」
葉月は峰子に入部届を渡す。
「入りません」
葉月はその言葉に絶句した。
「そんな……5人集まらないと廃部なのに」
「廃部?」
峰子が首を傾げる。
「そうなの」
峰子は考える。
そして答えを出す。
「雑学問題で斎藤くん勝負です!」
峰子はビシッと!一の方を指した。
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