最新AI Claude 3で長編小説執筆支援【GPT-4を超えた⁉︎】

執筆した小説の改善

小説の改善 1（既存作の概要分析）

ここからは、執筆済みの長編小説の改善を行うアプローチについてご紹介します。

▼対象作品

今回はカクヨムで公開している完結済みの拙作を対象に改善していく前提で進めていきます。

全体で12万字強の和風ファンタジー小説です。

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タイトル：蛇霊記

https://kakuyomu.jp/works/16817330656184798794

あらすじ：

汕舵（せんだ）の村に住む若者・鹿彦の運命的な旅を描いた和風伝奇ファンタジー。

故郷を蜥蜴（とかげ）の群れに襲われ、母を失った鹿彦は、自身の出自を知るため、宮から逃げ出した巫女の沙耶とともに汕舵の地を目指す。

鹿彦は自身の中の不思議な力に導かれ、真実を追求してゆく。また、巫女たちは己の命を削った霊力を駆使し、怪異に立ち向かってゆく。

そこで鹿彦は、自分が汕舵の守り神「長神ノ現（ながかみのうつし）」の片割れ「東ノ顎（ひがしのあぎと）」の生まれ変わりであることを知る。

一方、世界では眠り病が蔓延し、人々の魂が冥界へと誘われていた。その原因は、もう一方の守り神「西ノ顎（にしのあぎと）」の暴走だった。

鹿彦は、汕舵と馬稚国の仲間とともに、冥界で西ノ顎に立ち向かう。

二体の守り神の宿命、人間たちの想いが交錯する中、物語はクライマックスを迎える。

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▼あらすじ要約と批評のプロンプト

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プロの編集者として回答してください。

添付の小説について1000文字程度で要約し、批評してください。

※テキストファイルを添付※

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▼Claude 3のレスポンス

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以下は、添付の小説「蛇霊記」の要約と批評です。

【要約】

本作は、汕舵の村に住む若者・鹿彦の運命的な旅を描いた和風伝奇ファンタジーです。故郷を蜥蜴の群れに襲われ、母を失った鹿彦は、自身の出自を知るため、宮から逃げ出した巫女の沙耶とともに汕舵の地を目指します。そこで鹿彦は、自分が汕舵の守り神「長神ノ現」の片割れ「東ノ顎」の生まれ変わりであることを知ります。一方、世界では眠り病が蔓延し、人々の魂が冥界へと誘われていました。その原因は、もう一方の守り神「西ノ顎」の暴走でした。鹿彦は、汕舵と馬稚国の仲間とともに、冥界で西ノ顎に立ち向かいます。二体の守り神の宿命、人間たちの想いが交錯する中、物語はクライマックスを迎えるのでした。

【批評】

本作は、日本古来の神話や伝承をモチーフにしつつ、独自の世界観を構築した意欲作です。主人公の鹿彦が自身の出自と宿命を知り、成長していく過程は丁寧に描かれており、読者を物語に引き込む力があります。守り神である東ノ顎と西ノ顎の対立も、光と闇、生と死など普遍的なテーマを象徴しており、物語に奥行きを与えています。

一方で、物語後半での展開の速さや、やや唐突な印象を与える場面もあります。登場人物の心情描写にももう少し掘り下げがあればよりキャラクターに感情移入しやすくなるでしょう。

とはいえ、神話的なモチーフをファンタジーとして現代に再構築した着眼点は新鮮で、若い読者を中心に十分に楽しめる作品だと思います。著者の想像力とストーリーテリングの技量に今後も期待が持てる一編だといえるでしょう。

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ありがとうございます。

とりあえずストーリーの把握は完璧と言っていいでしょう。

懸念点として、後半の展開が急なのと、心理描写が不足ということ。そうなんですよね。

この日本語長文の要約力、批評力、構成分析力はさすがですね・・

▼改善点をさらに求めるプロンプト

以下のプロンプトで改善箇所を教えてもらいます。

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私は本作の作者です。

以下についてアドバイスをしてください。

・キャラクターの一覧を作成してください

・未回収の伏線はありますか？

・流れが不自然な点はありませんか？

・改善が必要な箇所を優先度が高い点から10個教えてください

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▼Claude 3のレスポンス

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作者様、ご質問ありがとうございます。以下、ご指摘の点について回答させていただきます。

【キャラクターの一覧】

主要キャラクター:

- 鹿彦(主人公、東ノ顎の生まれ変わり)

- 沙耶(白ノ宮から逃げ出した巫女)

- 長神ノ現(東ノ顎と西ノ顎からなる汕舵の守り神)

- 西ノ顎(長神ノ現の片割れ、暴走して眠り病の原因となる)

- 東ノ顎(長神ノ現のもう片方の顎)

- 陽那(沙耶の先輩巫女)

- 沙羅ノ腕(汕舵の長老)

その他のキャラクター:

- 奈津(鹿彦の母)

- 信貞(馬稚国の国主)

- 田山藤兵衛(馬稚国の家老)

- 岩山ノ鹿(鹿彦の父)

- 天ノ青石(岩山ノ鹿の妻、鹿彦の母)

- 鷹ノ左目(汕舵の戦士)

- 白鷺ノ羽(白ノ宮と汕舵の創始者)

【未回収の伏線】

- 特に大きな未回収の伏線は見当たりませんでした。

【流れが不自然な点】

- 鹿彦が自身の出自を知るまでの過程がやや唐突な印象を受けました。

- 物語終盤の展開のスピードが速く、やや駆け足な印象があります。

【改善が必要な箇所(優先度順)】

1. キャラクターの心情描写をより深く掘り下げる。

2. 鹿彦が自身の出自を知るまでの過程を、より丁寧に描写する。

3. 物語終盤の展開のスピードを調整し、読者が感情移入しやすいようにする。

4. 東ノ顎と西ノ顎の対立の背景をより詳細に説明する。

5. 鹿彦と沙耶の関係性の変化を、もう少し丁寧に描写する。

6. 鹿彦の両親(岩山ノ鹿と天ノ青石)の物語をより掘り下げる。

7. 眠り病の影響を受けた人々の様子を、より具体的に描写する。

8. 汕舵と白ノ宮の関係性について、より詳しく説明する。

9. 馬稚国の信貞と田山藤兵衛の関係性を、もう少し掘り下げる。

10. 物語の背景となる世界観をより詳細に説明する。

以上、ご参考になれば幸いです。素晴らしい作品を執筆されていると思います。今後のさらなるご活躍を期待しております。

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だいぶいい感じに指摘してくれました！

キャラクター面や展開の把握について、完璧と言えます。

ここから、AIと一緒に作品を改善していく手法を紹介していきますね。

さしあたり、以下のようなアプローチがスムーズそうでした。

1. 執筆済み作品に作中のシーン番号を振る。（プロットに還元しAIとシーンの共通認識を構築）

2. シーン番号に対し改善の相談をする。

こうすると、作中のシーンを明確にしてやりとりができるので、とても効率的です。