長編小説の執筆 3(第一話を再度生成)

あらためて第一話を書いてもらいます!

執筆時のプロンプトもだいぶ改善しましたので、参考になればと思います。

(最終的な決定版は、この連載の最後にまとめますね)




▼本文執筆のプロンプト

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プロの小説家として、指定したシーンを執筆してください。

文字数はシーンの末尾に(2,000文字)などと記載してあるので、指定した文字数の前後で書いてください。また、日本語でのマルチバイトのカウントでの文字数としてください。半角英数字としてのカウントだと指定文字数に至りません。

以下の指針を踏まえて執筆してください。


# 執筆の指針

人称:一人称で「僕」

文体:簡潔でリズミカル。重たいテーマなのでなるべく普段は明るいタッチ。下品ではない

書式:文頭に全角スペースを入れる。数字を漢数字にする、三点リーダーやダッシュ記号は2つ続ける、など、一般的な日本の原稿ルールを踏襲

描写:状況が明確にわかるように。過剰な比喩は不要。物理的に不可能な体勢やシチュエーションにならないように

叙述:どんでん返しが機能するように、怪しい物事や人物ほど、怪しくない表現にするなど、ミスリードさせる

注意:はじめのシーンなので、主要キャラクターを全員登場させ、かつ舞台背景やテーマがわかるように


# 執筆するシーン

1-1. 瑛斗が偶然、美月が自殺した校舎の屋上を通りかかる。強い頭痛と共に、美月の霊が現れ、「助けて」というメッセージを送る。(2,000文字)

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▼Claude 3のレスポンス

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 昼休みのことだった。いつものように学食で親友の神谷翼と一緒に食事を済ませた僕は、何となく屋上に向かっていた。

「ちょっと気分転換でも」

 そんな軽い気持ちで階段を上る。重い扉を押し開けると、春の日差しが眩しい。

 フェンスに寄りかかって下を見下ろす。桜の花びらが風に舞い、校庭では楽しそうに談笑する生徒たちの姿が見える。

「あれ……ここ、なんか見覚えが……」

 どこかで見たような景色だと思った時だった。

「……助けて……」

 女の子の声が聞こえた気がした。

「え? 今なんて……?」

 周りを見回すが、人の気配はない。

「……エイト、助けて……お願い……」

 今度ははっきりと聞こえた。声のする方を見ると、セーラー服の女の子が立っていた。

「えっ!?」

 驚く間もなく、彼女は僕に歩み寄る。その時、激痛が頭を襲った。

「うっ……!」

 思わずその場にしゃがみ込む。目を凝らすと、女の子は消えていた。

「……今の、何? 幽霊?」

 状況が飲み込めず、しばらくその場を動けずにいた。


 下に降りてくると、翼が校舎の陰で待っていた。

「おせえなあ。どこ行ってたんだよ」

 文句を言いつつも、翼は僕の顔色を見て不安そうになる。

「瑛斗、どうしたんだ? 顔色が悪いぞ」

「うん、ちょっとな……」

 言葉を濁すが、さすがに親友だけに誤魔化しは効かない。

「どうせ、また変なことに首突っ込んだんだろ。正直に話せよ」

 しつこく聞かれ、観念した僕は屋上での出来事を話した。

「それって、昔話に聞いた学校の怪談じゃないのか?」

 翼が顔をしかめながら言う。

「だって確か、『悲しみの少女』って……二年前に自殺した女の子の霊が、屋上に出るんだろ?」

「ええっ!? マジかよ……」

「もしかして、瑛斗が見たのって、その子なんじゃないか?」

 そう言われて、僕はますます混乱した。

「でも、なんで僕に助けを求めるんだ……?」

「さあ。噂じゃ、その子、自殺する前に親友の瑛斗って男子に助けを求めてたらしいけどな」

「へ? 親友の瑛斗って……まさか、僕なの?」

「んなわけないだろ。君と同姓同名ってだけだよ」

 けれど、妙な既視感は拭えない。

「翼、一緒にその子の死の真相を探ってみない? 僕に何かを伝えたがってるんだ。そう感じるんだよね」

 翼は困惑の表情を浮かべた。

「おい、下手に関わると祟られるって言うぞ、こういうの」

「でも、放っておけないんだ。きっとあの子は、僕たちに助けを求めている」

 しばらく逡巡した後、翼はついに観念した様子で肩をすくめる。

「……わかったよ。君があそこまで言うなら、俺も手伝うよ」

 こうして、僕たちの真相究明が始まった。

 彼女の無念の死。その謎を解くのは、もしかしたら僕たちなのかもしれない。

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▼僕からのコメント


だいぶいい感じになりましたね!

事件の真相などが具体化して、地に足がついてきました。

ただし、これだと文字数が指定した2,000文字になっておらず、1,000文字くらいでした。

そのあたりも、新たに書くモチーフを指示するなどで調整できます。

だいぶ、AIに執筆させるイメージができてきました。


ここまでで気づいたのですが、キャラクターの口調なども、キャラクター造形で定義しておいたほうがいいですね。


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