第19話 羞恥の嵐
777:元地球人
【悲報】
最悪のタイミングでレティシアが乱入してきた件
778:名無しの地球人
最悪のタイミングとは?ww
779:名無しの地球人
状況によってはイッチを殺らないといけないけど……大丈夫そ?
780:名無しの地球人
>>779
ワイはチェーンソー持ってくで
781:名無しの地球人
>>779
ならオレは刀かな
782:名無しの地球人
皆んな殺意高すぎで草
783:元地球人
>>778
ワイが土下座で王女様との結婚を断っていた時、心優しい王女様がワイの頭を上げさせて優しく手を握ってくれたんや
それと同時にレティシアが家を捨てる覚悟でワイを助けるために来た
手を握るワイと王女様をみたレティシアがブチギレ←今ここ
ワイはどうすれば良かったんや?
784:名無しの地球人
wwwww終わってるwwwww
786:名無しの地球人
想像以上に修羅場で草
787:名無しの地球人
仕方ない……今回は許してやるよ
788:名無しの地球人
流石にイッチ可哀想で草
でも仮にオレがレティシアの立場なら、そんな光景見せられたら多分余裕でキレる自信ある
789:名無しの地球人
えー……結局イッチの自業自得でおk?
790:名無しの地球人
そんなことよりレティシアちゃんが健気すぎて泣けた
791:名無しの地球人
マジでそれな!
幾ら婚約者とは言え、まだ会って2日のイッチのために自分の実家を捨てる覚悟で助けに行けるのマジで凄すぎ
792:名無しの地球人
そんな嫁が欲しいわww
絶対できないけどwwww
793:名無しの地球人
>>792
大丈夫か?
ワイの肩で涙拭けよ
794:名無しの地球人
>>792
めちゃくちゃ同感過ぎるww
795:元地球人
取り敢えずワイにこの危機を脱却する方法プリーズ
796:名無しの地球人
>>795
知るか
ワイらがそんな修羅場を経験したことあるわけ無いだろ
797:名無しの地球人
>>795
自分で考えるんだな、イッチ
一応言っておくけど決して羨ましいからとかじゃないからな?
798:名無しの地球人
皆んな辛辣で草ww
でも分からないのは同じだし、頑張ってとしかww
799:名無しの地球人
普通に起きたこと全部説明してみたらどうや?
それかもう一回告白するか
800:名無しの地球人
国王陛下とか王女様の前とか更にハードル上がってて草
801:名無しの地球人
ワイに任せな
これでも数多の女を攻略してきたんや
ギャルゲーでな
802:名無しの地球人
最後の一文で一気に情けなくなるの好きwww
803:名無しの地球人
こんな恋愛の特殊なことをワイらに聞いても無駄やで
多分8割方が彼女出来たことない
804:名無しの地球人
それなww
805:名無しの地球人
そもそも彼女おったらここにおらんわ
806:名無しの地球人
真理で草wwww
「———ア・ル・ト……?」
「れ、レティシア様……」
俺は恋愛関係になると一気に頼りなくなるスレ民にがっかりしながらも、ズンズンと勇み足でこちらに向かってくるレティシアの姿に、ララ様の手をそっと離して後ずさる。
ただ同じ部屋の中にいるわけだし、当たり前に追い詰められ……レティシアが俺の顔を覗き込むように冷徹な瞳で射抜く。
「アルト……今、貴方は一体何をしていたのかしら……? もしかしてまだ婚約して1日しか経ってないのに…………浮気??」
「そ、そんな訳ないじゃないですか! 誰が貴女に告白したと思ってるんですか! 貴女への並々ならぬ思いがなければ、不正までして学園に入学したり、あんな王子殿下や公爵子息様の前で子爵家の俺が告白なんてしませんよ!」
「……っ」
俺は事実無根だと即座に反論する。
実際少し俺が適当に相槌を打っただけで、本気でララ様と結婚したいなどと一言も言っていない。
何なら現在進行系でお断りしている真っ最中だし、自身を持って浮気ではないと言える。
しかし俺の言葉を聞いて一瞬照れたように頬を朱く染めたレティシアだったが、まだあまり信じ切れていないらしく……懐疑的な視線を俺に向けていた。
「それはそうだけれど……ついさっき、ヘカテーにデレデレしていたアルトの言葉なんて信用できないわよ……。今だって……ララ様に手を握られて内心嬉しかったんじゃないの?」
懐疑的な瞳から何処か責めるようなジト目を向けてくるレティシアだったが……対する俺は内心で戦慄していた。
———な、何でバレたんだ……!?
少なくとも顔には全く出していないはずだ。
しかもそう思ったのは一瞬で、すぐにレティシアのことが頭を過ったのと、レティシアの乱入でそんなことを思う余裕はなかった。
それなのにバレるとか……超能力者ですか?
俺があまりの戦慄に言葉を失っていると……レティシアが何かを悟ったように少し悲しそうに瞳を伏せて言う。
「……勿論分かってるわ。男の子が沢山の女の子を囲う願望があるって。でも……少しくらい相談してくれても———」
「———ちょ、ちょっと待って! 俺にその気はないから! 俺はレティシア一筋だから!!」
「…………えっ?」
俺は何か勘違いを拗らせていたレティシアの言葉を遮る。
何か同時にめちゃくちゃ恥ずかしいことを言ってしまった気がするけど……ええいもう勢いで言っちゃえ!!
俺は、先程の俺の言葉に戸惑うように目を彷徨わせるレティシアにもう一度、本気で告白をした。
「確かに美人に何かされたらドキッとくらいはするだろうけど———俺が好きなのはレティシアだけだ! 俺はレティシア以外と結婚する気はない!!」
一気にシンと静まり返る部屋の中で俺は1人、謎の達成感に包まれていた。
い、言い切った……もう既に恥ずかしさで悶え死にそうだけど最後まで言い切ってやったぜ……。
これでいいか、スレ民ども。
俺はあまりの恥ずかしさに数秒の間レティシアを見れなかった。
しかし全く反応がないことが気になってチラッと見てみると……。
「……っ、な、何を……」
濡れた瞳を揺れ動かしながら、顔を真っ赤にして恥ずかしそうに口元を手の甲で隠していた。
その表情に俺は思わずドキッと心臓を高鳴らせる。
しかしただでさえそんな恥ずかしそうなレティシアに追い打ちをかけるように、ララ様が口を開いた。
「レティシア、アルト様のおっしゃられていることは全部本当ですよ? 貴女と婚約しているから私とは結婚はできない、と今丁度断られたところなんです」
「〜〜〜〜〜っっ!!」
その言葉を聞いた途端、レティシアは自分の思い違いに完全に気付いたからか、あまりの羞恥に耐えきれなくなったのか、顔を手で覆ってその場にしゃがんでしまった。
更に羞恥で全身がぷるぷると震えている。
「れ、レティシア……?」
「い、今は……っ、は、話し掛けないで……っ!! …………幸せが押し寄せてるから」
問い掛けてみても、くぐもった途切れ途切れの声しか返ってこなかった。
最後なんて全く聞き取れなかったが……羞恥で少し子供っぽい口調になってるのはマジでいい。
そんなレティシアの姿を見て可愛いと思う一方———その様子を終始ニコニコと笑みを浮かべて見ていたララ様……がちょっと怖いと思ったのは俺だけの秘密である。
—————————————————————————
衝撃の事実言いまーす。
実は……まだ2日目終わってないんだよね。
そして婚約のこと有耶無耶ww
……さて、イッチどうするんだろう??
ここまで読んで下さり、ありがとうございます!!
モチベで執筆スピード変わるので、続きが読みたいと思って下さったら、是非☆☆☆とフォロー宜しくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます