第3話 値動きが足らん。そうだ、FXをしよう!

 ボラティリティーという言葉を知っているだろうか?

 英語で記すとVolatility。

 これは一般的に価格変動の度合いを示す言葉だ。


 ボラリティが小さいと、値動きが小さくなる。


 値動きが小さいとは、つまりお金が動いていないということ。


 投資とは何のためにするのか?


 お金を動かすためである。


 投資したのにお金が動かない。

 これは貯金と同じ。


 本日3/22金。

 信用取引、前日比+3500円である。


 負けていないし、増えているので良いと思うかもしれないが、トータル-1500円。


 これでは『明日から僕はお金持ち』ではなく、『明日から僕は貯金する』のタイトルの方が相応しい。


 そこで目を付けたのがFXだ。


 FXとはForeign Exchangeの略で外国為替証拠金取引のことを言う。 日本円→米ドルなど、通貨を買ったり売ったりしたときに発生する差額によって利益を狙う取引だ。


 これの魅力はなんと言っても、レバレッジを25倍まで掛けられること。

 3倍までしか掛けられない『信用取引』とはそれだけで違うことが分かるだろう。


 しかも、土日祝日こそ休みだが、月曜朝から土曜の深夜まで取引は活況。

 仕事をしていても、夜だけ取引なんてこともできるのだ。


 さらに、10万円程度の小資金から、その気になれば1万円からも始められる。


 月曜日は給料日。


 10万円くらいなら用意できるとも。


 クレジットカードの支払いや家賃も問題無い。


 分かっているさ。


 投資は余剰資金でやるもんだ。


 生活費を注ぎ込むのはギャンブル依存症の者がやることだからな。


 幸いにしてFX口座はネット証券会社に登録する時に一緒に作った。


 さて、10万円ツッコんだ。


 25倍まで買えるので250万円分まで買えるな。


 とりあえずドル円151.377円。


 1000通貨(151,377円)でインしておこうか。


 まずは様子見だ。


 日銀が利上げしたとは言え、金融緩和はしばらく継続。

 為替介入は152円を超えなければやってこないだろう。

 アメリカも利下げはまだ先。


 値段が下がれば、買い下がる。

 それで問題あるまいて!

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