作家

Rotten flower

第1話

「さて、デスゲームを始めようか。」

モニターに映っている男は仮面を被っていた。十二支の動物が集められて何をするかと思えばデスゲームだった。

デスゲームの参加者はある有限のタイプに分けられる。強気で最初に死ぬか、最後まで運で生き残るか、無駄な抵抗で死ぬか。まぁ大体はそれぐらいだ。

ここでも怯えていたり何故かワクワクしている人も居たりと様々であった。

「死ぬのは嫌だ。」

鳥が言った。所謂怯えているグループに居たのだろう。ドアはあった、鍵はかかっているが。鳥は何を思ったかドアを壊し始める。

鳥敢えずドアを開いたものの見えていたのはそらだけだった。


こんなキザなルビを振ったって誰も見なければ意味がないであろう。まぁこんな取り敢えずで書いた文章を誰も見ないことは自明だ。

そもそも十二支をテーマにしたデスゲームなんて誰が見るんだか、自分でも嘲笑できる。

全文を削除してもテーマは何も思い浮かばなかった。時間は刻一刻と進んでいるのにそれを湯水のように使うのは十代でやめようとしていたのに。

こうして小説投稿サイトに投稿し始めて数年が経った。のに、全く見られない。人気がないのか作家として実力がないのか。僕は後者は認めない、認めたくない。という精神も二年前ぐらいまではあった。もう今はそんな気持ち微塵もない。

作家として働くと親に言ったがあれも今は良い、いや良くはない思い出だ。人生なんてそんなものの積み重ねでいやという程怒られてこの人生は成り立っているのであろう。


今では親は死んで電気代を払って夢を見て生きていたときが憧れで、

今感じるのはこの世界は大きなデスゲームだと言うことだ。取り敢えず酒でも飲んで落ち着いて、悲しいけれど卑しいやつだ。

まあでも面白いことにこのデスゲームは終わるときは一瞬だ。

美しく死ぬやつなんて居ないし惨めに死ぬやつなんて居ない。そもそも死ぬことを比べるやつなんて居ない。

軽く落ち着いたら明日、明後日のことを考えて。

取り敢えず睡眠薬を五、六錠飲むと椅子に持たれてもう寝ることにした。

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作家 Rotten flower @Rotten_flower

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