正しい女の子の扱い方

樫木佐帆 ks

第1話 平凡な僕、陰キャの定義


やあ、こんにちは。……って言ったらいいのかな?


僕は坂口拓也。


ひらがなで言うと「さかぐちたくや」


年齢は十三歳。


中学二年。


勉強はそこそこの陰キャ。


友達なんかいやしない。


運動は苦手。


容姿なんて壊滅的……までではないが、モテた事がない。


好きな人なんて、まあ、考えた事はあるけれど。


初恋は幼稚園児の時にちょろっとあったけど、


その時は相手の女の子の「たくやくんなんてありえない」という言葉で終わった。


十三歳と言えば思春期だ。


だから僕は「恋」というものがしてみたい。


それには一体どうすればいいのだろう?







陰キャの定義とはなんだろうか、とネットで少し調べた事がある。


そこには、


「陰キャは友達とか欲しいけど、自分から声かけるのはハードル高くて出来ない」


と、あった。


違う回答では


「普段話さない奴(特に女子)に話しかけられた時に受け答えできるか、目を見られるか出来ないのが陰キャ」


とも。


まさに今の自分だ。


授業の休み時間や昼食の後は嘘寝をしていたが、


最近は本を読むことにしている。


本に集中している姿を周りに見せる事で話しかけられる事を回避しているのだ。


僕の趣味はゲームと、いっぱしながらオタクなのでyoutubeで見るVtuberだろうか。


ちなみにアイドル事務所箱推しであるが、


面白い男配信者も見る。


自分の周囲にはVtuberオタクなんていやしない。


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