第2話 鶏合え酢
遠路はるばる店の前までやってきた俺達だったが。
『
の張り紙を見て、またも落ち込んでしまった。
『取り敢えず』とは、『さしあたって』とか『まず初めに』的な意味なのだが、それが出来ないとは不運というかなんというか。
ずぅ〜ん★ 落ち込む
おっと、自己紹介が遅れてしまったな。俺は
「閉まってしまったものは仕方がない。取り敢えず、何か食べられそうな店を探して移動しよう!」
取り敢えずに失敗して、改めて取り敢えずを使用するのはかなり珍しい気がするな。
「え〜っ! もう疲れたーっ! 歩けな〜い!」
魔法使いの
「洞窟探索して、モンスターとか龍と戦って、その足でここまで来たんだもんね? 私ももうへとへとですぅ〜」
僧侶の井手ちゃんも続く。井手ちゃんは体力も胸もそこそこある。CカップかDカップくらいかな?
トリオの中では一番俺好みの胸である。
「2人ともだらしがないな。とはいえ、そろそろ休息を入れないと、戦闘になったときに十分なパフォーマンスが発揮出来ない恐れが生じるな」
戦士の
「干しスライムでも食べるか?」
「はぁ? 干しスライムなんか食べる訳ないでしょ! 冒険中、仕方なく食べるための非常食なんだから!」
怒る紗菜ちゃん。せっかく街中にいるのに、
「あー、頭の中、鶏肉モードだったのに〜!
□ーソンの唐揚げちゃんで良いから買ってきて!」
いや無理だ!
「何を言っている、紗菜!」
そうだ、華ちゃん! もっと言ってやれ!
「そこはフミマのフミチキだろう!」
違うーっ! 問題はそこじゃなーい!
「華ちゃんまで何を言ってるの!」
行けっ、井手ちゃん! 2人にガツンと言ってやれ!
「ななこイレブンの
お前もかーっ!
あ~、腹減ったな〜★ 俺はコンビニメンチカツ食べたい。
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます