第21話 「ランダム」という作為

本日2話目です⭐︎


昔勤めていた会社でですね、年末に取引先から色々贈り物をもらうのですが、種類にして20程、総数で言うと50以上。下は社名の入ったカレンダーやタオルから、上は大きな瓶に入った日本酒まで。


当時自分は総務部にいたのですが、それらの品物を社内の希望者に配布することになり希望者を景品ごとに募りました。


米とか酒は希望が殺到しましたが、それ以外はそうでもなく。

なので総務部も応募可になりました。

自分は応募数が少ないやつに応募。


んで、抽選をどうしようかという話になり。


Excelの関数の機能で「ランダム関数」というのがあるのですが、リストの人の中からランダムで当選者を決めることができる。

それを使って当選者を決めようという話になりました。


1度の操作より何回かやる方が精度が上がるから何回か操作するとのこと。



ランダム。


ガンダムじゃないよ。


ランダム。




…つまりは、「無作為」。そこに総務部の思惑など介在してはいけない。



そのはずですが



ランダム関数を「どこでストップするか」は、操作者がその計算式を「何回クリックするか」にかかっているのである。


すなわち、キーを押して表示された結果が操作者の意にそぐわない結果であれば、再度キーを押して当選者が希望通りになるように結果を操作することができるのである。



当時、そのキーの操作権限を握っていた先輩にタカナシはひどく嫌われておりました。

どのくらい嫌われていたかというと、タカナシに伝える必要がある連絡は全て、でかい声で隣の人と話している体で伝えてくるとか、話しかけても返答はタカナシではなく隣の人に話しかけて返すとか、コロナ禍で机にパーテーションを置いていたのですが、斜め向かいに座っているタカナシの顔が目に入らないようにパーテーションの右半分をダンボールで塞ぐという始末。


いいんです。別に嫌われるのは慣れてるし、もうここまでくると自分的には笑いしかないので。

他の人も、あれはないよねって味方してくれたし。。泣

(あっでもこれパワハラエッセイの方に書く内容だな。笑)



んでですね、それはさておき、本題へ。

その先輩は思ったことがなんでも口に出る性格。

「いや、この結果は…うーん」

とかブツブツ言いながら何度もランダムを押し直しているご様子。



さて、いよいよ先輩の希望結果になったようです。

普通、こういうとき、抽選してる側の総務部メンバーはできるだけ当選から外しますよね。


先輩の「」結果はこちら↓



お偉いさんは、全員希望当選!!お見事!!


総務部12人中、11人希望当選!!お見事!!


総務部のうち落選⇨タカナシ1人!!





つか、ランダムの意味ねえー!!!!!!!(怒)






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