戦艦敷島

呉かがいなづま

プロローグ

少し小さい頃、こんな話があった


 


岬「もうすぐ通るよ。もかちゃん、なるくん!」


知名「うん!」


秋山「早く来ないかな」


あの時の事は今でも覚えている、それを見ようとみんな必死だったから。


 


岬「キターー!!!」


一緒にいた一人が、待ち切れないあまり大声を発する。私たちが見たもの、それは…


 


 


戦艦「大和」


 


 


あのフォルムは、今でも脳裏にはっきりと残っている。もちろんその辺の船とは比べ物にならない。あの姿を見れば、誰も興奮するだろう。


 おーーい!おーーい!!」


その大和に向かって手を振っていると、こちらに気づいた乗員の一人が、かぶっていた帽子を取り手を振り返してくれた。


 


「海に生き!」


「海を守り!」


「海を往く!」


 


「「「それが、ブルーマーメイド!!」」



話の内容はうる覚えだったが、ブルーマーメイドに一緒に入ろうと約束したような気がする。だが、私は男子だ。ブルーマーメイドではなくホワイトドルフィンを目指すのだが、同じ海を守る組織であるため、そう約束を果たそうとした。




そう思っていた。あの時まで




ニュースキャスター「こちら〇〇国です現在、大砲の音が聞こえます」




市民「助けてー」


市民「キャー」


市民「お母さん、どこ」


市民「キャー」


市民「ウワーン」




ある日テレビを見ていた。紛争の特集だった。

その時俺の何かが動いた。













 (あぁ、世界はなんて残酷なんだろう)





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