空想庭園二
@kakuyokakuyo
[第二章][一話]白銀の堕天
時は遡り2600億と300年前の天界にある
少年が生まれました,その少年は後に災厄と称される堕天が生まれ落ちました,その少年は
スーフォルツォ・バレン,そう名付けられました
,天界言語で言うスーフォルツォが白銀を意味し
バレンは無垢を意味し親の天使にはそう育って
欲しいと,そう願いを込められて名前を付けられました,バレンが生まれてから1歳児に成長する
頃にはまだ判明しては居ませんでしたが彼には
思いもよらない様な絶対的な破壊の才能の片鱗
が断片的に垣間見えて来ました,彼自身は非常に
穏やかで優しい良い子で親にも素直に言う事を
聞きそれでいて興味を持った物には極限まで
追求すると凄く高い探究心を持った子供でした,
ですがたまに見せる片鱗は暴力的で有り骨格
からはみ出る程口を大きく開き白目を向いて
笑うそれは子供とは思えない程不気味で
狂気的な何かをひしひしと感じました,
その何かは腕をブンブンと振り回すだけで下界
の世界つまりは無限に圧縮された次元が幾つも
計り知れない次元構造が重なって出来た明らかな上と下の格差がある世界だ当たり前だか
そんな事をしてしまえば下界の無限の現実の
階層など簡単に崩壊させてしまう事が出来るのだ,その暴走を抑えるのにはまさに絶望的で有り
近くにいた民間人は風圧と威圧感,極限の恐怖と
プレッシャーに押しつぶされて動く事はまま
ならず全知全能の中でもレベルが高く矛盾する
事象や定義や命題を実際に実行した実績を
持つ程の天使達で結成された軍団[ザ・ナイト・オブ・セラフィムズ]が出動しなくては
ならない程大きな被害を世界に及ぼす程に
なって行きました,その際には止めにかかった
ナイト系3000人が死傷し150000人が重軽傷になるほどの損害を出しました,修復宇宙領域と言う構造で何とか前には戻れました,何とか自分から治ってくれた彼はまた自分が暴走してしまうのではないかと,自身の内面のそれを恐れ自らの心を無理矢理押さえつけ精神を二分したのだ,二分にされたそれはいつしか分離し自ら独立
した暴走精神として存在する様になりました,
2歳児に成長する頃には前までの活発性をなくして大人しくなってしまいました,天界それ即ち古き地球の支配者達の現在,この極楽浄土が
無限に広がり続ける領域に到達した天使達の
次なる居場所,新たな天使が子として育まれて
行く場所,普段人間つまりは実在現実の地球階層の存在達が眼にする三次元の世界とは違ってそこはあらゆる数学的表記が機能しない程の幾つもの次元を乗り越えて到達出来る領域で有り
高度な場所,そんな場所で常日頃から己と向き
合い自己鍛錬し続けた彼はいつしか深層心理にある堕天に気付きました,閉じ込められた探究心からか久しく見た己の一面それ故に愛おしくもその本質的な禍々しさを恐怖しなぜ己にあるのかと疎ましくも思いました,それを疎ましくも
愛し探究し続けて行きました,天界の高度な知識
,見聞も駆使しながら,3歳児になる頃には堕天を
抽象的ではあるものの理解を示しました,97年つまりは彼が生まれてから100年が経つ頃には
天界の中で最高位に立つほどにまで成長しました,1200年の時を経る頃には彼は堕天に身を置く存在となりました,理由としてそれは簡単一つしかない故郷を外敵から守るためにです,生まれてから2600億と300年の時間が経つ頃には
過去88垓9681京9812兆7429億9882回も
暴走精神が活発化し無限の多元宇宙と無限の
高次多元宇宙をその度破壊してしまう程の
暴走を見せつけてスーフォルツォは銀髪の堕天や血濡れの王と言う異名を持ち多くの種族に
恐れられて居て至高の神々の領域〈アルカディア〉にさえ到達するのも時間の問題であると言われる程の存在に至りました,現在の彼はゆっくりと振り下ろされし手刀 〈ザ・スロー・ナイフ〉彼が全くの本気を出していない証明である,名前に似合わない攻撃で 時空や次元また根底にある概念ごと切断し無限にバラバラに切り刻み 偏在する存在や純粋に実体を持たず霊体のみで物理的干渉が不可能な存在等 あらゆる存在に軽く振り下ろされた手のひらは絶対に接触し必ず対象を捉えます,見えない存在,認識不可能な存在,認識外に居る存在,高/超次元の存在,メタ的存在等にさえ絶対に当たりその斬撃は必ず被害を被ります,単純質量のみでさえ無制限の自己
超越と超物質的側面を抑え度外視しそれ未満以降全てを絶対破壊することが可能な力です,
現在彼がここまでの存在となったのはその
約2600億の長い時の外部勢力との大規模戦闘による暴走の力によってこれほどにまで強力な
存在に成り上がりました,また何らかの形で自身を支配しようとしたらその時点で暴走が始まってしまい最短で自身を縛る影響の元え向かい
1撃必殺で絶対破壊する状態に移行します,そんな彼の更なる先の物語が始まる様になりました,
貴方は誰ですか,私か私の名前はアレセリア・フルーチェだぞ淫魔でこの性魔の呪いを解く為に
この大規模構造が無制限に存在する単一宇宙内を散策してるんだぞ,ほぉなるほど性魔の呪いと
やらを解く為にこの領域に立ち寄ったのですね,
なら早急に立ち去る事をおすすめしますよ
フルーチェさん,ん?なんでだぞ?,ここは天界
付近,私は他の天使達と違い変わり者ですから
貴方を見てどうも感じませんが他の天使達は
違います,偏見が強いのですよ本来我々の種族は,淫魔ともなればそれは凄まじい事になる
でしょうね,見つかれば最後生け取りで殺される
のがオチでしょうね,うげげ⁉︎何て場所なんだぞ
,,,クックックだけどねあたいは最強なんだぞ!,
最強,最強と言いますかならば私と一手手合わせ
何てどうですか?手合わせかいいんだぞ!
怪我しても知らないんだぞ?これでもワッチは
魔女の家の協力や他宇宙的構造を駆使して無制限の多元宇宙から選び抜いた選りすぐりの宇宙戦士達を12人まで絞り込みそれら存在達を巧みに操り無限の世界を探させて居るんだぞ!それにワッチにはあらゆる異能/超能力/魔法/霊力/能力等々を完璧に無力化する[フルアーマード]の力を持っているんだぞ!そなたの攻撃などいにもかえさないんだぞ!,ほうそれはそれは
それは手強そうだ,ワッチには紅の魔王なんて
単一宇宙内の多元宇宙内の呼び名もあるんだぞ!ほほう,そんなワッチと勝負して勝てる自信はあるのかだぞ!十分勝てると自分して居ますよ,ぐぎぎなら勝負だぞ白髪!,白髪じゃなく
銀色なのですが,どうでもいいんだぞ!それなら
私か開始のゴングを鳴らしましょう,頼んだぞ!
パチンと指を鳴らすと鐘が出てくる,へ?
さあ行きますよ,ゴォーンと無限の多元宇宙が
震えるほどの衝撃波と音と共に戦いの火蓋が
切られた,時空を飛び越えられるかなフルーチェさんは,当たり前の事を言うんじゃないんだぞ,
無時間の行動など戦闘じゃ基本中の基本,多少
強くなれば誰でも簡単に出来るお子ちゃまの
児戯なんだぞ!,それもそうですね,なら先手
私が貰いますね,瞬間フルーチェの背後に
寒気が走る,ひぃ⁉︎,ふむ反射的に避けましたか
なかなか良い回避力を持ちますね,今のやばい力
は何なんだぞ⁉︎ん?私は腕を軽く振ったただけ
ですよ,な訳あるかだぞ!今の尋常ならざる
破壊の力,頭イカれてるんだぞこのレベルの力を
軽々と出すなんて!,ふむそうですか,なら少し
出力を下げてお相手しましょうか?いやいい
んだぞ,ワッチにだってプライドや矜持があるんだぞ!くらえワッチの全力[アブソリュート・デス]!!!不可逆絶対必中のあらゆる概念
さえ殺す絶対即死砲撃じゃぁ!無限の死の概念を総べる死の概念実体さえ滅ぼす破壊力に加えて過去,現在,未来に居ようと無制限に偏在してようが非存在だろうが,死の概念を持たないまたは生や死から超越していようが死ぬ,復活も再生も破壊し不滅性さえもその概念ごと殺す,無効化も特定の攻撃を無効化する力もそれごと殺す,
ワッチが人間界であった死神同様死の圧力で
ワッチはあらゆる死の概念の押し付けさえ
跳ね返すのがこの一撃じゃぁぁ!,さすがに死んだんだぞ?ふむふむいやはや無防備で受けてみるもんだなぁ身体がちょうど痒かったんですよありがとう,じゃあそろそろ技使い
ますね,ザ・スロ・ナイフ,グハァァ!,あ力加減した筈なんですがまさか一撃で死んでしまうとは,全知全能の力は抑えてるから未来時間の知識
は無い状態ですからまさかここまで力に差が
あるとは,それに無限の矛盾を実行出来るこの力を無理に抑えてるから従来の私の力の絶対無限分の1程度の出力しかない筈なんですがねぇ,
まあ良いですよね,パチンと指を鳴らして鐘を
戻し消失した肉体を元に戻す,ワッチは今死んで
居たのかだぞ?,はいその通りですよ,貴様強いな!ワッチの配下にならないか?,お断りさせていただきます,私はこの天界付近を警備し守って
居るのです,故に離れる事はできないのです,
そうなんだぞ,ですが私も旅がしたいのです,旅なんだぞ?,はい,私は全知全能それもザ・ナイト・オブ・セラフィムズが喉から手が出る程の
全知全能が故発生するあらゆる命題や矛盾を
解消し全知全能にさえ不可能と定義されるもの
さえも可能にする私をものさしで測る指標など
存在はしない,限りなく真なる全知全能に近い
存在であるのですから,私はね,ひぇ怖いんだぞそんな凄い奴だったのか何だぞ!,話は戻します
が私は旅に出たいのです,なぜなんだぞ?そんなに強いなら別に旅に行かなくても良いんじゃないか何だぞ?だからですね私はここに居ますが
貴方には私と思考を共通する完璧な分身体と共に経験を積ませてほしいのです,なる程何だぞ,,,
良いんだぞ!,ありがとうございますフルーチェさん!,そうして私と彼女の旅が始まるので
あった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。