とりあえず

もる!

優柔不断〜なにしよう〜

俺は、何でもできる。

うんどうも。勉強も。女子にもモテる。

でも、俺には、最大の欠点があった。

めっっっっっっっっっっっっっっちゃ優柔不断なのだ・・・!

何をするにも決められない。

毎日毎日損してばかり。

信号にも遅れるし、自分の食べたいケーキも決められない。

だから、俺は、優柔不断をなおすたびに出ることにしたのだ・・・!

いわゆる修行というやつだ。

頑張って、優柔不断をなおしてやる・・・・・・・・!!!!!!!

もう、俺だけが損をするなんていうことはっ!!!絶対、絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対ないはずだ!!!!!!

俺は、トランクに着替えとか食料とか金を突っ込んだ。

きれい好きな俺。

さあ、明日には優柔不断をなおす旅に出ているはずだ。

俺は、長い間この家を手放すのは心細く

悲しく寂しく感じた。が、優柔不断を治すためには仕方のないことなのだ。

__________BA☆ME☆NN☆TE☆NN☆KA☆NN____________

俺は、修行先(旅先)についた。

さあ、今日から俺の旅の始まりだ!!!!!

でも、まず、腹ごしらえだ。

「どこのレストランに行こう・・・」

2時間ほど迷った。

通行人には邪魔者扱い。

もう!!!だから、こういうところが優柔不断なんだって言ってんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!

俺は、俺に叱る。

まあ、何も起きない・・・

悲しいが、やっぱり俺は優柔不断の塊なのかもしれない。かもしれないというか、そう。

もう、なんで俺は優柔不断の塊なんだろうか。

もう嫌だし、ここから消えたい。

でも、消える前に、優柔不断をなおそう・・・あれ?なおしたら消える意味なくなるじゃんか。

よし!やっと決心がついた!なおそう。

ということで、レストランのメニュー表を見ている俺。

5時間ほど迷った挙句、ラーメンにした。

店員が言っていた。ラーメンにブラックペッパー、タバスコをかけるといいらしい、と。

無論、かける。

人に進められたことだし。

でも、ブラックペッパーとタバスコどっちがいいかなぁ・・・

でも、。タバスコに決めた。

決めるまでの時間は、5分だった。

やった・・・!

少しだけ短くなった!

俺は、この国に10年滞在して、優柔不断をなおした。

さあ、これからは何事もぱっと決める俺になっているんだ・・・!

友人に聞かれた。

「味噌汁かスープどっちにする?」

「味噌汁!」

「味噌汁の具は?豆腐かわかめ」

「え〜、どっちにしよう・・・どっちも美味しいし・・・でも、でもでも・・・豆腐はふわふわだし、わかめはいいあじだし・・・えーと、えーと・・・」

「優柔不断なおしたんじゃないのかよ」

友人が、俺に呆れ顔を向けた。

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