萩谷の好みあれこれ

萩谷章

何かにつけて飲むコーヒー

 コーヒーが大好きです。「好きな飲み物は?」と聞かれたら「コーヒー」と即答します。家ではドリップパックとかを常備しておいて、お湯を沸かせばすぐ飲めるようにしてあります。外に出れば、ふらりとカフェや自販機を見つけて飲みます。

 決まってブラックです。よくカフェでは「砂糖とミルクお付けしますか?」と聞かれるので、それに対して「ブラックでお願いします」と答えるまでがワンセットです。小学生くらいの頃は甘くして飲んでいたんですが、いつからかブラックでも平気になりました。祖母が作ってくれるカフェオレが大好きだったんですが……。今ではブラック一辺倒です。

 多分、母の影響でしょう。母は昔からブラックでした。父は私と同じくカフェオレを飲んでるけど、母が飲んでるブラックはどんな味がするんだろう。おおかたそんなことを考えて飲んでみたら、「意外にイケる……!」となったんでしょう。それを境にして、だんだんブラックばかり飲むようになっていったんだと思います。


 コーヒーってかなりメジャーな飲み物だと思うんですが、私の周りにコーヒー

好きはあまりいません。むしろ嫌いな人がいます。私が飲んでいるのを見て「ちょっと飲ませて」というので渡したら、まさに苦虫を噛み潰したような顔をしていました。数少ないコーヒー好きの友人たちは、「カフェ巡りに行こう」と言うと快諾してくれるような人ばかりです。やはり共通の好みは仲良しの潤滑剤ですね。

 コーヒーはもちろん立派な飲み物ですが、他のそれに比べて嗜好品としての側面が非常に強いと思います。私も、一日に十何杯も飲むことはしません。水分補給がしたいときは水とかお茶、スポーツドリンクとかを飲みます。つまり、コーヒーを飲むのは、味や香りが好きだからなんです。私は、飲んだあと口のなかに充満するコーヒーの香りが大好きです。身体中がリセットされる気分です。そういうわけなので、私がコーヒーを飲むのは、大体「すっきりしたいとき」と「落ち着きたいとき」です。

 勉強のおともとか、何か作業をするときとか。そんなときは、リフレッシュして取り組むべくコーヒーを飲みます。他にも、食事のあとにコーヒーを飲むことが多いです。どんな食事のあとにも飲みます。特に焼肉とか中華料理とか、ガッツリ系の食事のあとにコーヒーを飲むと、身体中がさっぱりする感じが際立ちます。それから、飲み会のあとには必ず飲みます。お酒に弱いので、飲み会が終わる頃には身体中からアルコール臭が漂う勢いです。そこでコーヒーを飲むと、さっぱりするんですね。酔いが醒めていき、千鳥足がいつも通りの足取りに戻っていきます。

 用事を済ませて帰ってきたときとか、待ち合わせの場所に早く着いてしまって暇を持て余したときとか。そんなときは、一休みするためにコーヒーを飲みます。別に物事あたふたと急がなくたっていいじゃないですか。時間はいくらかあるんだから、腰を下ろしてコーヒーでも飲んでゆっくりすればいいんです。そう言い聞かせて飲んでます。まあでも、実際そうだと思います。少し大げさですが、人生は意外に短いとはいうけれど、コーヒーでも飲んでのんびりする時間がなきゃやってられません。「落ち着く時間」、ものすごく大切だと思います。


 ひたすら「コーヒーが好きです」という旨を書き連ねてきましたが、実は味の違いにはそれほど敏感ではありません。豆の産地とか、焙煎度合いとか、挽き方とか。コーヒーの味を決める条件は色々とありますが、それらはまだまだ勉強不足なのです……。「コーヒー美味しいな」しか分かりません。あまり知りすぎると、聞かれてもいないのに知り合いに「このコーヒーの豆は……」とか話しそうなので、私のようなタイプは勉強しない方がいいのかもしれません。

 

 どのあたりで話をやめようか特に決めずに書き出したものですから、スマートな終わらせ方のプランがありません。私のコーヒー好きに関する話はおおよそ書ききったつもりですので、かなり粗雑ですがこのへんで。

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