第7話 小物は買わなくても良さそう!

購入した着物と帯、長襦袢を持って母の所に行くと大きな箱が用意されていた。


「この着物なんだけど卒業式に着ても変じゃない?」


「変じゃないわよ。それより小物はこれでいい?」


腰紐を何本かポイポイ出した後、伊達締め・帯板・帯枕を出すと


「この帯揚げは」

「この帯締めは」


と 何やら自慢げに説明しながら並べてくれた。


うん。

とりあえず必要なものは揃っているみたい。


「これだけあれば取り敢えず着物を着れるよね?」


「そうね。大丈夫だと思うけど、ホントに自分で着るの?」


と 怪訝そうにこちらを見てきた。


うん。 

そう思うのはわかる!


かなり昔に一度、本を見ながら自分で着付けてひどい目にあったこともあるし

その事を母も知ってるし。。。


でも、今の時代はYouTubeと言う強い味方がいるから大丈夫だもーん。


本よりわかりやすい。


「これから何か食べに行かない?」


母の言葉に


「いや。これからここに行こうと思ってるのよ。」


と着物屋さんのチラシを見せると


「。。。着物、買うの?」


「んなわけ無いじゃん。

ここ見て! 500円で草履を買えるらしいのよ。」


「500円? あら? たとう紙も安いわね、私も行くわ。」


と、母も一緒に行くことに。


正直、着物屋さんって怖くて1人で行く事が不安だったので一安心。


さて、お昼を食べたら行ってみよう。


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