読書感想文〜アルジャーノンに花束を、を読んで〜

こーろぎガラガラ

第一話 あらすじ紹介

 パン屋で働く主人公のチャーリイは、32歳にして幼児ほどの知能しか持たない、知的障がい者であった。

 彼は、ある日大学の偉い先生に「君の頭を良くしてあげよう」という提案を持ちかけられる。

 チャーリイは、喜んでその提案を受けいれ、脳外科手術を行ってもらい、その経過を日記として残し始める。

 チャーリイは昼はパン屋で働きながら、夜は先生達の元へと通い知能訓練を受けたり、カウンセリングを受けたりしながら日々を送っていた。

 そんな生活の中、徐々に知能が上昇し自身のことや身の回りで起きていることについて理解ができるようになってくると、今まで気づかなかった色々なことが見えてくるようになる。

 職場でのミスが減ったり、同僚との会話が理解できるようになり、コミュニケーションが取れるようになったり、今までよりも刺激的で楽しい日々がそこには広がっていた。

 しかし、職場内でのいままでの自身への評価や、それに伴ういじめのようなからかい、信頼していた人々の喧嘩や、大人の汚い部分などの、嫌なこともわかるようになっていたチャーリイは、徐々に周りの人間に対し不信感や不満を抱き、ソリが合わなくなっていく。

 本人の意思に関係なく上がり続ける知能は、ついに臨界点を迎え、この世界のほとんどの人間よりも賢くなってしまったチャーリイは周りの人間を見下し、同じ手術を受けたねずみの被験体であるアルジャーノンとともに、博士達の管理下から抜け出して自由になろうとする。

 果たして、天才となったチャーリイを待ち受ける運命とは?

 という感じで、チャーリイの天才としての様々な体験を通して、「天才になる」ことは果たして幸せなのか?を描いた作品。

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