我輩は犬である

第1話

我輩は犬である。

名前はケンシロウ。ご主人様が「北斗の拳」という漫画からとったらしい。

犬種はミニチュアダックスフント。カラーはレッドだ。

何の変哲もないペットショップで俺はご主人様に買われた。もう6年も前の事になる。

通常ミニチュアダックスフントは室内で飼われているが俺の場合、昼間は外、夜は家の中のケージだ。

昼間は外といってもご主人様が古い農家の家屋に住んでいるので俺は縁の下にもぐりこんで過ごす事が多い。

縁の下には土があり土は夏涼しく冬暖かい。

俺らの足は狩猟で洞穴からウサギなどを引っ張りだすのに都合の良い

ように昔ドイツあたりで短く改良されたらしい。

さて、今日も張り切って家の見張りをするとしよう。

ご主人様たちは気づいていないがこの家にきて6年。俺は2回も泥棒を撃退している。俺はセールで税別6万8000円で売られていた。我ながら思う。俺はご主人様家族の役にたっている、と。

ご主人様は良い買い物をした。