トリあえず異世界に行くことになりました

みなと劉

第1話 トリあえず異世界へ旅立ちます

「あ、あれ?ここはどこ?」

気がつくと真っ白な空間に私はいた。

「確か私ってトラックに轢かれて死んだはずだよね」

そうなのだ。

私は仕事からの帰り道で、信号無視をしたトラックに轢かれてしまったはずだ。

(もしかしてここは死後の世界かな?)「違いますよ」

(ん?誰かいるの?)

声のする方を見ると、そこには白いローブを来た女性がいた。

「あなたは?」

「私は女神です。」

(あ、やっぱり死後の世界なんだ。)

「だから違いますって!」

(あれ?また声に出てた?)

「はい。出てましたよ。」

(ごめんなさいね。それで私はどうなるんですか?)

「あなたは地球で死にましたので、これから異世界に転生してもらいます。」

(やっぱりそうなんですね。)

「あれ?あまり驚かないんですね?」

(まあ、なんとなく予想はついてましたから。)

「そうなんですね。では転生する世界はどうしますか?」

(できれば魔法が使える世界がいいです。)

「わかりました。それでは魔法の適性を調べましょう。」

(お願いします。)

そう言うと女神様は水晶玉のようなものを取り出した。

「この水晶に手をかざしてください。」

(はい。)

私が手をかざすと水晶玉が光りだした。

「これはすごいですね!全属性に適性があります!」

(それはすごいんですか?)

「ええ、もちろんですよ!普通は2~3種類の適性があるのが普通なんですよ。」

(そうなんですか。)

「これならどんな世界でも生きていけますよ!」

(ありがとうございます。)

「いえいえ、それでは転生する世界を選んでください。」

(それじゃあ、剣と魔法の世界ってありますか?)

「はい、ありますよ。」

(じゃあそこにしてください。あ……男の人として転生したいですね)

「わかりました。それでは転生の準備をしますので少しお待ちください。」

(よろしくお願いします。)

そう言うと女神様は何か呪文のようなものを唱え始めた。

しばらくすると私の体が光だした。

(そろそろお別れみたいですね)

「はい、これからのあなたの人生に幸多からんことを祈っています。」

(ありがとうございます。)

そして私の意識はそこで途切れた。

「ん……ここはどこだ?」

気がつくと私は森の中にいた。

(確か女神様が転生の準備をしているときに意識が途切れたんだったな。)

「さて、これからどうしようか……」

身体を見てみると男性にだった。

声もなんか少し低い感じ。

「とりあえずステータスでも見てみるか。」

(ステータス)

名前:なし

種族:人間(男)

年齢:15歳

レベル:1

体力:1000/1000

魔力:10000/100000

筋力:500

耐久力:50000

敏捷力:50000魔法力:100000000

スキル:全属性適性 剣術Lv.MAX 格闘術Lv.MAX 身体強化Lv.MAX アイテムボックスLv.MAX 鑑定Lv.MAX

(おお、すごいな。)

(とりあえずこの森を出ようか。)

の前に!

名前無しっては良くないから

《名前変更》

(どんな名前にしようか)

うーんと

あ!!

《シェイド》

『この名前で宜しいでしょうか?』

《はい》

(よし!シェイドって名前にした)

森を抜けることを考えるとするか。

《スキル:身体強化Lv.MAXを使用します》

(ん?なんか聞こえたような)

《身体強化Lv.MAXの発動を確認。身体能力が大幅に上昇しました。》

(おお!これはすごいな。)

それから私は森を抜けたのだった。

「さて、これからどうしようか」

森を抜けた私は考えていた。

(とりあえずステータスの確認でもするか)

名前:シェイド

種族:人間(男)

年齢:15歳

レベル:1

体力:1000/1000

魔力:10000/100000

筋力:500000 耐久力:5000000

敏捷力:500000魔法力:100000000

スキル:全属性適性 剣術Lv.MAX 格闘術Lv.MAX 身体強化Lv.MAX

(うん、やっぱりすごいな。)

(でもまだレベル1だし、もっと強くならないとな)

『彼は最強の自覚はない!』

《スキル:鑑定Lv.MAXを使用します》

(ん?またなんか聞こえたような)

《スキル:鑑定Lv.MAXの発動を確認。対象の情報を取得しました。》

名前:シェイド

種族:人間(男)

年齢:15歳

レベル:1

体力:1000/1000

魔力:10000/100000

筋力:500000

耐久力:500000

敏捷力:500000魔法力:100000000

(なるほど、ステータスの確認はこんな感じなのか)

「さてと、とりあえず街か村でも探すかな」

(スキル:気配察知Lv.MAXを使用します)

(ん?またなんか聞こえたような)

《スキル:気配察知Lv.MAXの発動を確認。周囲の生物の位置と数を把握しました。》

(おお、これは便利だな。)

それから私は街や村を探しながら森を抜けるのであった。

「さて、街か村でも探すかな」

森を抜けた私は考えていた。

『村』とか『街』を発見したとしてもいまの私にはこの世界で生きるための生活の要である『この世界の通貨』を持ち合わせてはいないのだ。

これは正直困ることになるな。

そう思っていたら

《ぐるる!》

という唸り声がする。

(なんだ?)

《ウルフを発見》

(ん?またなんか聞こえたような)

《スキル:気配察知Lv.MAXの発動を確認。周囲の生物の位置と数を把握しました。》

(なるほど、これも便利だな)

「さてと、とりあえずウルフとやらを倒してみるか」

私は腰に下げてあった剣を抜いた。

「さて、どんな感じかな」

私は剣を構えたままウルフに近づいていった。

(ん?なんか違和感があるな)

(もしかして魔法の適性を調べたときと同じように私とか喋りにくいな。一人称も俺でいいか。)

《ぐるる》

(お?走ってきたぞ)

〈ザシュッ!!〉

「はい、終わったな。」

《戦闘モードを終了》

《ウルフの討伐終了》

《アイテム変化が作動して肉と皮と骨がアイテムボックスに収納されました》『肉!』

(ん?なんだまた聞こえたぞ。)

『彼の能力は?』

(ん?え?喋れるのか?)

『ご心配なくマスター、私に話しかける時だけ声を出して欲しいです。』

(なるほどね)

《告。一部の者はマスターの眷属になりました》

「え?眷属?」

(仲間ってこと?)

『はいマスター、彼等は私のようにマスターの能力から生まれた存在です』

(なるほどな)

するとウルフを倒して出来た死体があった。

『告、魔物の討伐を確認。

アイテムボックス内の肉を排出します。』

(へ?排出ってどうするの?)

『排出は私から行います』

(そうなの?)

「!?」

ウルフの死体から出てきたのは肉だった。

(俺にしか見えない肉って嫌だな)

『告、魔物の討伐を確認。アイテムボックス内の肉を排出します。』

(魔物……だから魔物って訳だ。)

(『うげえ』)

私は(うわぁ)と思いながら頭なの中で聞こえる言葉に耳を傾けた。

『告、死体をアイテムボックスに回収しました。』

『マスター、死体をそのままにするとアンデット化する可能性があるためアイテムボックス内に回収する方が良いと思われます!』

(なるほどだから回収なのか)

『はいマスター』

(それと呼びにくいから名前を付けようか?)

『あ!私に名前を?』

〈??????????〉

(そうだな。取り敢えず最後と最初をとって『終焉』はどうかな?)

〈ウォ?〉

《称号:〈終焉を告げる者〉を獲得した》

《能力:〈死を告げし者〉を獲得した》

「!?」

私は驚いた。

(なんだ今のは?)

(終焉……これが俺の能力なのか)

『はいマスター』

(ん?何か言ったか?)

『いいえ何も言ってません』

《告、称号:〈終焉を告げる者〉と称号:〈死を告げし者〉を獲得したことで能力が変化しました。》

「え?」

(じゃあ称号って結構大事なの?)

『はいマスター』

(なるほどね。で、能力の方は?)

『はいマスター』

(どんな能力なの?)

『はい、まず〈死を告げし者〉は倒した相手に死を告げる能力です。』

(なるほどね)

『そして〈終焉を告げる者〉は生物の魂を喰らって力とする能力です。』

(え?)

(魂を食べるの?)

『はいマスター』

(まじでか)

『はい、まじです。』

(これもしかしてかなりヤバいやつなんじゃ?)

『はいマスター、ヤバいやつです』

(まあとりあえず街か村を探すか)

私はそれから森を抜けたあと近くの街にたどり着いた。

(ここが街なのか?)

『はいマスター、この街はハルクの街です。』

(ハルクの街か)

(『で、お金はどうする?』)

『はいマスター、魔物の討伐などのクエストを遂行してお金を稼ぐことができます。』

(そうか……ん?さっきのウルフみたいな魔物以外にもいるのか?)

『はいマスター』

(そうかハルクの街に行こう)

ハルクの街に入っていった。

「おお!すごいな」

(すごい人の数だ)

(でもなんかみんな元気がない?)

『マスター、この街では今疫病が流行っているようです。』

(なるほどな……ってあれ?もしかして俺の声も聞こえてるの?)

『はいマスター、私はあなたの心の声を聞くことが可能です。ちなみに私の声は他の人には聞こえませんのでお気をつけ下さいね』

(そうなのか)

『はいマスター』

(とゆうことは街の中ではあんまり喋らない方がいいか)

「とりあえず冒険者ギルドみたいな場所はないか?」

『はい、それならあちらです』

(あ、あの右手のでかい看板のところか)

私はその建物に入っていった。

「おお!すごいな」

(やっぱりギルドはでかいな)

『マスター、この街では今疫病が流行っているようです。』

(なるほどな)

『はいマスター』

(どんな疫病か教えてくれるかい?)

『はいマスター、この街では『瘴気』という病が流行っています。』

(『瘴気』ってなんだ?)

『はいマスター、『瘴気』は魔力の多いところに生息する菌のようなものが体に侵入することで発生します。主に人体に影響はありません。』

(なるほどな『瘴気』か……鬱病に近いやつだな……そういう解釈でいいだろう)

私は受付のような所に向かって行った。

「あのすみません、冒険者登録をしたいのですが」

「はい、ありがとうございます。ではこの紙に必要事項を記入して下さいね。」

「分かりました」

(名前はシェイドでいいか)

(性別は男で歳は15歳……身長と体重はどう書いたらいいかな?)

『マスター、身長と体重は変更可能です。』

(まじで?じゃあ身長はそのままで、体重を60キロに変更してくれ)

『はいマスター、変更致しました。』

(ありがとう。じゃあ歳は15歳でいいか)

「よしできたぞ」

「はい、確認しますね。」

(さてどうなるかな)

「はい、大丈夫ですね。それではこちらのカードに魔力を流し込んでください。」

「魔力の流し方は?」

「カードを持ちながら自分の血液をカードに垂らすように想像してください。」

(なるほどな)

「わかりました。」

私は言われたとおりに血液をカードに垂らすように想像をした。

「はい、大丈夫ですね。それではシェイド様のランクはGランクからスタートになります。」

(Gランク?)

『マスター、この世界では冒険者の階級はGから始まりS、SS、SSSと上がっていきます。』

(そうなのか)

「分かりました」

「では今からギルドカードの発行しますので少々お待ち下さい」

(結構簡単なんだな)

それから受付の女の人は水晶玉のようなものを持ってきた。

「こちらが冒険者カードになります。」

「これが冒険者カードですか」

「はい、その水晶玉に血液を垂らしてください。」

(なるほど)

私は水晶玉のようなものに血液を垂らした。

「はい大丈夫ですね。それではシェイド様には今からクエストをお願いしたいと思います。」

(ランクGから始まるらしいが、このクエストを成功させればランクが上がるのだろうか?)

『はいマスター、Gランクの冒険者が1つ上のクエストに成功すると1つ上のクエストを受けられるようになります。』

(なるほどな)

「分かりました。どのクエストを受けたらいいですか?」

「はい、こちらの『ゴブリン5匹討伐』はどうでしょうか?」

「分かりました」

(ふむふむ、報酬は銅貨5枚か)

『マスター、この世界の通貨は銅貨が基本で銀貨100枚で金貨1枚になります。銅貨1枚で日本円にして100円の価値があります。』

(そうなのか、ありがとう)

「ではそのクエストを受注します」

「はい、分かりました。それではお気をつけて行ってらっしゃいませ!」

私は冒険者ギルドを出たあと

(行くか)と心の中で思った。

《シェイドのギルド所属初戦闘がゴブリン5匹討伐に決定されました》

(そうなのか、というか結構喋るんだな)

『はいマスター、私はマスターのスキルですから』

(そうか……そういえば俺は倒した相手の魂を吸収する能力を持ってるって言っていたけど吸収した魂はどうなるんだ?)

『はいマスター、吸収することでマスター魂はマスターの糧もなり強くなっていきます』

(なるほどな)

『はいマスター』

(それじゃあ早速ゴブリンを狩りに行くか)

私はハルクの街を出た。

(なあ終焉、どんな能力なのか知りたいんだが?)

『はいマスター、まずステータスと念じてください』

(こうか?)

《ステータス》(ステータス)

名前:シェイド

種族:人間(男)

年齢:15歳

レベル:1

体力:1000/1000

魔力:10000/100000

筋力:500000

耐久力:500000

敏捷力:500000

魔法力:500000

(まじで出たよ)

『はいマスター、それがステータスです』

(それで?スキルの方は?)

『はいマスター、スキルは念じれば詳細が見れます』

(分かった。早速見てみるか……ん?なんだこれ?)

《アイテムボックス》(アイテムボックス)

(アイテムボックス)

(なんだこれ?アイテムボックスとアイテムボックスしか見れないぞ?)

『はいマスター、スキルの〈死告げし者〉は生物にしか効果が発揮されません。』

(なるほどね)

「ということは生き物が使うものであれば能力使えるということか」

『はいマスター、そうなります』

(なるほどな)

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