僕と店
一の八
僕と店
そこを歩けば多くの品が並んでる。
手に取れるほどの近い距離で
どの一つも気なるようなポップが掲げられていても、
何だかそれがそんなもんかというくらいにしか感じないな。
誰かが僕が通った後の品を買い物カゴの中に入れていた。
少し気になっていた商品だったけど、
まぁいいか
また、歩いていると
またもや美味しいそうな商品が置かれている
あっ、でもこれ前に食べ過ぎてお腹壊したな
僕は、またも通り過ぎる
そしたら、またもや誰かがそれを手にしてカゴに入れる
迷路みたいな道を抜けると、
賞味期限が近いのかセール品が売られている
普段なら目にしていても、
自分には、高いからとスルーしてしまう物ばかりが置いてある。
はじめは、そうではなかっただろうに
その品もお店の方も売れると思っていただろうに
けども手にしてみるとなんだかな
なんだろう?
ふとっ前の棚をみると同じような商品で新しいものが陳列されている。
その商品が悪いわけではない
そのお店が悪い訳ではない
ただ、どんどん新しいものがある中で、
その流れの中に埋もれてしまっただけ
その賞味期限が間近に迫っているものも、
手にしたけど、やっぱり辞めた。
そのままレジ脇を抜けると、何も買わずに出てきてしまった。
「また、買いに来れるからいっか。」
時計をみると、1時間くらい経っていた
思ってるよりも欲しいもの無かったな。
店のものも悪くないけど、
今はいらないな。
ただ、それだけ
そんな僕も一つ歳をとった。
僕と店 一の八 @hanbag
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