俺高校生、ヤクザです。身分バレてねえのに怖がられて彼女ができません。

イカレ狂人しか書けない人

俺ヤクザ!彼女くれ。

「目を合わせるな…消されるぞ…」

「ひい…声かけられたらどうしよ…」


なんで?あれ?バレてねえはずなのになんで女子陣に嫌われているんだ?


「あの…」

「ごめんなさい!!」


あーまた逃げられた…


「何してるんですか舎…先輩。」

「また懲りずに彼女作ろうとして門前払い食らっている所だよ。」

「先輩も物好きですね〜」

「物好きって言うな!」


俺の名前は海波未来かいなみ みらい。今年で高校2年生。中学の頃から成績優秀で運動能力もずば抜けた奴だ。それは数字が証明してくれる。ホラじゃない。


「なぜ話すらまともにできんのだ…」


だがモテる事は無く今に至る。

あれ?普通成績良くて運動神経も良ければ顔がいくら怖くてもモテるはず…


「なんでモテ無いんだろうな。」

「そのいかつい顔だからじゃない?」

「クソッ一番気にしている事を……」


まったく…舎弟はイケメンだからモテるのに俺はヤクザ顔でお話すら許されん…なんでだろ~。


「まったく…なんで舎弟はモテるのに舎弟頭の俺がモテんのだ…」


そうして舎弟…結月ゆずきと離れ教室で授業の準備をする。


「さてと……授業は真面目に受けなきゃな…」


将来に役立つ……かもしれないからな。


(ぶっちゃけもう範囲終わったんだがな…)


予習が基本。これ大事。


そうして今日の授業を終えて帰宅する。

なにしろしのぎを見なきゃならんのでな。


「帰るぞ。結月。」

「はーい。じゃあね〜バイバーイ。」


こいつ…帰るギリギリまで女子達と話しやがって…


「なんかムカついたからジュース一本奢って。」

「えーっ!!頭酷いですよ!!」

「うっさいバーカ!!」


イケメンっていいな!!女に困らなそうで!!


ジュース一本奢らせてスッキリしたかって?

うん!すごく!


「さてと…今日の株価は…これ買ってこれ売るか。」

「この会社の株買うんですか?」

「ああ。最近あたらしい技術を開発したばっからしいからな。期待値が高いんだ。世間の傾向を見ることで何が起こるかの予想はつくからね。確定の未来では無いのが欠点だが…」

「こっちの株も結構上がってきたんですけど売りますか?」

「いや…もう少し様子を見よう。海外進出しようとしているからな。ぐんと上がるかもしれない。」

「こっちの株はどうですかね?」

「売り時だな。3分の2を売って良しだ。」

「+300ですね。」

「こっちも+800だ。前の株で5億は設けたな。」

「あっさりですね〜」

「株は知識があればできるからね。何も考えずにやったらマイナスだが…」

「よっ!!頭!!次期若頭候補なだけありますね~」

「まだ親父には届かないさ。」

「親父さん若頭ですからね…」

「凄いよな…一日で数千の売上だからな…」

「ほんとスーパーの運営とか普通ヤクザのしのぎとは思いませんもんね。」

「うちじゃそういうアコギなしのぎはやってねえからな…まぁ怪しいのもあるが…」

「しょうがないですよ…うちらは表じゃ生きるのに苦労する者達ですから…」

「まぁな…手を汚しても心は汚れるなってね。組長の言葉だけどね。」

「現組長頭のおじいさんでしたっけ?」

「そうだよ。ってか忘れるな!!」

「ごめんなさい!!」

「まぁ親父だからな…」


裏金じゃなくれっきとした綺麗な金だからな。ヤクザのだから裏だろって言われりゃそこまでだが…


「じゃ地廻りでもしますか。」

「チャカとドスはどうします?」

「チャカはいらん。ドスもいらん。ただ短めの木刀持っておくか。」

「パイナップルは?」「いるわけ無いだろ?!」

「デスヨネー」

「まったく…」


最近どうやらうちの名前を勝手に使ってアコギな商売をしている奴らがいるらしい。


「夜の街に行けばわかるだろ。」

「えー…あそこ行くんですか?」

「つべこべ言うな行くぞ。」


そうして日もくれた頃…


「相変わらず明るいなぁ…目が痛くなる。」

「そうですね…釣れますかね?」

「見回りすればすぐわかるさ。見境無しに声を掛けてくる奴だったらな。」

「だと良いんですけどね…」

「まぁそのうち見つかるやろ。」


かるーく行きましょうか。


「どこのどいつだぁ?うちの名前を勝手に使うバカはどこにいるんだぁ?」


2時間後。


「見つからねえな。」

「見つからないですね。」


何も見つからなかった。


うちの管轄じゃ無いホストとかキャバクラに行って見たがその様子は無かった。


「しかし一体どういうしのぎなんだ?」

「さぁ?」


なんの情報も無いからなぁ…


「ん?」


誰かが急いでホテルから出て来た。


「待てやコラ!!」


男の後ろをスーツの男が追っかけてった。


「あれに着いていけば良いか。」

「女も出て来てるんで美人局かもしれないです。」

「行くぞ。」

「はい!!頭。」


うちの名前使ってたら何してやろうか。


「裏路地に入ってったぞ!!」

「二手に分かれてハサミ打ちにしますよ!」

「わかった!!」


そうして俺と結月は別の道に入って裏路地を目指す。

 

「さーて…きっちり暴いてやるよ…」


死角に張り付いて盗聴しよう。


「僕は何もしてない!!」

「嘘よ!!あの人が強引にホテルに連れ込んだの!!」

「君がホテルに引っ張って行ったんじゃないか!ほらここに伸びた袖が証拠だってあるし!!」

「それは襲われそうになって抵抗してできたんでしょ!!」

「ホテルに連れて来られたら急にその男の人が来たんじゃないか!!」

「ヤクザの女に手を出してただで済むと思うなよ?俺は海波グループの舎弟頭だぞ?」

「そうよ!!私の彼氏は海波グループの舎弟頭なんだから!!あんたなんかイチコロよ!!」


はーい美人局でーす。舎弟頭俺だぞ??


「海波…グループってあの…」

「おいゴルァ!!テメェうちの名前使って何してくれてんだァ?」

「なっ!?お前誰!?」

「あぁ?テメェ海波グループのクセに俺を知らんのか?」

「じゃあ教えてやるよ。」

「まさか…」

「海波グループ、海波未来じゃ。」

「クソっ!!」


無駄な抵抗を試みるか。


「何なんだぁ?今のは?」

「ぐえェ」


首根っこ掴んで持ち上げたら動かんくなった


「根性無しめ。」


女の方に投げつけといた。


「どこに行く気?」


結月も合流。


二人で絞めたら2人共動かなくなりました。


「美人局は親父が20年前から禁じてんだよ。」

「ったく…お前も災難な男だな…」

「あの…僕お」「お礼は良いって。ほら行くぞ。まだ仕事は残ってるんだ!!」

「はい!頭!!」


そうして二人はさっさと次の場所に足を運んで行った。


『相変わらず頭は女見る目無いなぁ…』

「なんか言ったか?」

「相変わらず頭は仕事早いなぁって。」

「絶対違ったろ!?」


この後は特に何も起きなかったです。


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俺高校生、ヤクザです。身分バレてねえのに怖がられて彼女ができません。 イカレ狂人しか書けない人 @Entech

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