第5話 解読

スミレ「えっ、ハナスちゃん、どういうこと? てか、『酉の市』って何? コピちゃん、お願い」


copilot「はい、分かりました。・・・(パソコンを操作)・・・酉の市(とりのいち)は、毎年11月の酉の日に行われる日本の伝統的な祭りです。この祭りは、商売繁盛や家内安全を願って、縁起物の熊手を購入することで知られています。酉の市は、特に関東地方のおおとり神社や大鳥おおとり神社など、鷲や鳥に関連する寺社で盛んに行われます。


 由来としては、酉の市は江戸時代から続く行事で、花又村(現在の東京都足立区)の大鷲おおとり神社が発祥の地とされています。当時、近隣の農民たちが秋の収穫を祝っておおとり大明神に鶏を奉納したことが始まりだと言われています。奉納された鶏は、祭りの後に浅草の浅草寺に運ばれ、観音堂で放たれたそうです。その後、開運招福、商売繁盛を願う祭りになり、縁起熊手のほかにも八頭(里芋の一種)や黄金餅(粟餅)なども人気となりました。


 現在では、酉の市は正月準備のはじまりを告げる風物詩としても親しまれており、多くの人々がこの祭りを楽しんでいます。特に有名なのは、東京都台東区のおおとり神社で行われる酉の市で、その規模と賑わいは日本一とされています」


のこ 「ということは? どの数字になるの?」


ハナス「つまり・・・『酉の市』だから『市』で、数字の『一(いち)』を表してるのよ。それにね、さっき、copilotさんが『鷲(おおとり)神社は、11月の例祭の酉の市で知られています』と言ったじゃない。『11月』も数字の『一(いち)』が並んでいるわよ」


のこ 「数字の『一(いち)』と言えば・・・よく考えたら、さっき、私たちは『トリあえず』と『取りあえず』について話していましたけど・・・『取りあえず』という言葉は『ほかのことはさしおいて、まず第一に』という意味でしたね。ここにも数字の『一(いち)』が出てきますね」


スミレ「なるほど。すべて、数字の『一(いち)』につながってるわけじゃん。すると、『おおとり神社』というのは、『トリあえず』から1文字ずつずらすというヒントになってるのかぁ」


のこ 「さっそくやってみましょう。『あいうえお』順に1文字ずつ前にすると・・

    『ト』は『て』、

    『リ』は『ら』、

    『あ』は?・・『ん』かな。

    『え』は『う』。

    『ず』は『じ』・・・・・

    続けると、『てらんうじ』・・・」


スミレ「う~ん。『うじ』は京都の『宇治』かなあ? でも、『てらん』というのは、『寺ん』?・・・京都の『宇治』と『寺』は関係がありそうだけど・・・『ん』があって、今ひとつ、意味が通じないじゃん」


さゆり「そ、そんな・・・・・」


ハナス「じゃあ、のこちゃん。1文字後にずらしてみて」


のこ 「はい。『あいうえお』順に1文字ずつ後にすると・・

    『ト』は『な』、

    『リ』は『る』、

    『あ』は『い』、

    『え』は『お』、

    『ず』は『ぜ』・・・・・

    続けると、『なるいおぜ』・・・」


ともはっと「そうか! 『鳴井、尾瀬』だ。群馬県の尾瀬ヶ原だ。鳴井は群馬県の尾瀬ヶ原に潜んでいるんだ。やったぁ、鳴井の居場所が明らかになった!」


ハナス「ともはっと刑事。早く、群馬県警に連絡してください」


ともはっと「分かった。君たち、お礼は後でするよ。本当にありがとう」(急いで出て行く)


copilot「尾瀬ヶ原は、日本の関東地方にある広大な高層湿原です。群馬県、新潟県、福島県、栃木県にまたがる尾瀬国立公園の一部で、約8000年前に形成されたとされています。この地域は、その美しい自然環境と多様な植物相で知られており、特に春から秋にかけてのハイキングコースとして人気があります。


 尾瀬ヶ原は、東西約6km、南北約2kmの範囲に広がり、ミズバショウやニッコウキスゲなどの花が咲くことで有名です。また、環境保護の歴史も深く、国立公園や国の特別天然記念物、ラムサール条約湿地に指定されています。ハイキングを楽しむ訪問者は、木道を歩きながら、この地域の豊かな自然を体験することができます。


 尾瀬ヶ原を訪れる際は、季節に応じた自然の変化を楽しむことができます。春には雪解けとともにミズバショウが咲き始め、夏にはさまざまな高山植物が見頃を迎え、秋には草紅葉や山々の紅葉が訪れる人々を魅了します。尾瀬ヶ原は、自然愛好家や写真家、ハイカーにとって、日本の自然を象徴する場所の一つとされています」


のこ 「尾瀬ヶ原ですかぁ? 意外な場所でしたねえ」


ハナス「しかし、難しい暗号だったわね」


スミレ「でも、私たち、やったじゃん」


のこ 「私たち、三人が力を合わせた結果ですね」


copilot「三人が力を合わせることを『協力』といいます」


さゆり「そ、そんな・・・・・」

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