第3話 暗号

スミレ「う~ん。『トリあえず』に隠された、もう一つの意味の『今の鳴井の居場所』かあ?・・・どういう暗号になってんだろうね?」


ハナス「しかし、暗号となると・・・私たちは素人だから、難しいわね。・・・そもそも、暗号って、どんな種類があるのかしら?」


スミレ「それって、きっと初歩的で簡単な暗号だよ」


ハナス「スミレちゃん。どうして、初歩的で簡単な暗号だって分かるの?」


スミレ「それはさあ、共犯者の心理になってみれば簡単じゃん」


のこ 「共犯者の心理ですか?」


スミレ「そう。共犯者は鳴井に怒って、警察に鳴井の居場所を知らせてきたわけじゃん。でも、それを暗号にしたのは、警察が考えている間に、自分が逃げるためなんだよ。しかし、全く、警察が暗号を解けないんじゃあ、鳴井に仕返しをすることはできないわけよね。となると、いつかは解ける程度の暗号にするはずじゃん」


ともはっと(ポンと手を打って)「そ、そうか・・・・・。すると、共犯者は、もう海外に逃げてしまったということが考えられるわけか」


ハナス「スミレちゃん、素晴らしい推理だわ。ともはっと刑事。残念ながら、スミレちゃんの言うように、共犯者はもう安全なところに逃げてしまっているでしょうね。でも、きっと、共犯者は必ず解ける初歩的で簡単な、暗号としては極めて基礎的なものをここに仕込んだのよ」


のこ 「基礎的な暗号って、どんなのがあるんでしょうか?」


スミレ「コピちゃんの出番ね。コピちゃん、基礎的な暗号について教えて」


copilot「はい、分かりました。・・・(パソコンを操作)・・・基礎的な暗号として、シーザー暗号があります。シーザー暗号は、古代ローマの武将で政治家だったシーザーが使用したとされる暗号化技術です。これは、文字を一定の数だけシフトさせることで文字を置換し、メッセージを暗号化する方法です。例えば、アルファベットだと・・・3文字分シフトさせる場合、『A』は『D』に、『B』は『E』に置き換わります。この単純なシステムは、現代でも使用されていますが、解読が容易なため、セキュリティが重要な用途には適していません」


のこ 「シーザー暗号? 知らなかったわ」


スミレ「きっと、そのシーザー暗号が使われてんだよ。日本だから『あいうえお』で、文字を何文字かずらすんだよ」


のこ 「でも、何文字ずらすんでしょうか? それが分からないと、暗号が解けませんわ」


ハナス「きっと、ヒントの『鷲神社』の中に、何文字ずらすかが隠されているのよ」


スミレ「そうかぁ。きっと、ハナスちゃんの言うとおりだよ。コピちゃん、『鷲神社』と何かの数字が関係していない?」


copilot「はい、分かりました。・・・(パソコンを操作)・・・スミレさん。『鷲神社』と数字の関係は出てきませんね」


さゆり「そ、そんな・・・・・」

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