第6話 冒険者登録
とりあえず、今やらなければいけないことは、ユウトの冒険者登録(リリーナはもうすでに完了している)そして、私とユウトのパーティー申請だ。
そのために、町のギルドに行こう!!
「おー。ここがギルドですかぁ」
「私は一回行ったことあるな」
私が一回行ったときとは、冒険者登録しようとした時だ。まぁ、もう作成されていたから、何もしていないのだが。
「とりあえず、受付まで行こう」
受付まで行くと、胸が大きくてしかもそれを露出して見せびらかす憎たらしい女が立っていた。くそう。貧乳を馬鹿にしているのか。
私はさらけ出された受付嬢の胸を見ながら、自分の胸をもみ、そう思った。
「胸を大きくする魔法でもないかな……。(小声)」
「ん?なんか言った?」
「なんでもねぇよ」
ユウト……。いつの間にタメ口になったんだ?
とりあえず、受付に言った。
「どうも勇者様。今日はその方の登録ですか?」
「あ、はい」
「うっ!」
いきなり、ユウトは反応した。胸に反応したんだな。ち●こがおっきくなってる。
「スケベが」
「ん……?なんか言った?」
彼は普通に反応した。彼はどうやら自分の下半身の様子に気づいていないらしい。しかし、私と受付嬢の目線が露骨に下に向いていたため、さすがに気づいたようだ。
「お前ら……。何、人のち●こ見てんだ!!」
「そんなはっきり言うな!!」
彼には恥じらいというものがないらしい。
「あはは……。では、この書類に必要事項を書いてください」
ユウトは受付嬢から受け取った書類を見て……。
「読めん」
そう一言。
「「は?」」
「え……。何?そんな馬鹿を見るような眼は(ファンタジー世界はそこまで識字率は高くないと思うのだが)←ユウトの心情」
彼が異世界に来たの、やっぱり、本当だったのかな?正直、信じていなかったのだが。
こんな、基礎語すら分からないとは……。
ちなみに、基礎語とは、どんなに知能の低い種族でも幼児期に覚える基本的な言語である。冒険者は大体、学がないので、こういうのは簡単な言語で書かれているのだ。
しかし、それすら読めないとなると……。本当に彼は異世界人なのか?
いや、まだ分からない。普通に馬鹿なだけも。
「てか、早くおさまれー!勃起おさまれー!」
うん、やっぱり、ただの馬鹿かも。
「もういいわ。私が書いてあげる。必要事項言っていくから、答えて」
「う、うん」
私はペンを持ち、構えた。
「まず、名前」
「榊原優斗」
「苗字どうしよう……」
「そのまま書いて大丈夫ですよ」
私はそう聞くと、ササっと『サカキバラユウト』と書いた。
「次、年齢」
「十五」
「住所」
「なし」
「
「学生」
と色々書いていって、ユウトの冒険者登録は完了した。
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