十三の怪
やまのでん ようふひと
第1話 プロローグ
舞台の主体地は、群馬県庁とその近隣に設置されている前橋市営の公園と遊園地ルナパーク、そして県庁の裏手を流れる利根川。
このルナパーク、電動木馬の利用料は設立当時以来の10円のままに据え置かれているなど、遊具の利用料は民営の所と比べて極めて安く設定されている。
また大きな公園も併設されていて、市民にとっては誠にありがたい憩いの場なのである。
主体の登場人物は、地元の子育て地蔵にこよなく親しみを持つ祖母と孫の拓也と愛。
拓也は年長組でかなり活発な男の子。
愛は年少組で一寸おしゃまな女の子。
二人は時々喧嘩もするが仲は良い。
時は穏やかな秋晴れの日曜日。
公園とルナパークは大勢の親子連れで賑わっていた。
しかし、そこに突如として異変が起こる。
得体の知れない黒い凧のような物が利根川の上を飛んだ。そしてカラスの不思議な鳴き方。それを機に利根川の水面が赤黒く盛り上がるという怪現象が起こる。
親子で賑わうルナパークはパニック状態に陥ってしまった。
祖母と二人の孫もその異変に巻き込まれてしまう。
この三人、その後はどうなる!
それにしても何故こんな異変が起きたのか謎である。
それは本編の最後で考察することとしよう。
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