雀の奇術師、初めての大トリ

りりぃこ

トリあえず

 あるところに、奇術師の雀がおりました。


 ッキーなックをすることで有名なこの雀は、ある日、色ドリの花の咲くこの丘で行われる、イベントで、大をつとめることになっていました。


 雀は初めての大に、張り切っておりました。なので前日に全身の羽のミングとートメントもしてオシャレに決めていました。


 さてイベントが始まりました。

 そのイベントで一番初めに登場したダンサーの白鳥は、コロール配色の派手な服を着て登場しました。しっとした音楽が会場に響きます。

 その時、白鳥は爪痕を残そうとしたのか、まさかのスップショーをやり始めたのです。


 もちろん観客は大騒ぎ。

 まるでケラトプスでも現れたかのような大興奮です。

 イベントの主催者はあえず観客を落ち着かせようとします。

 しかし騒ぎは収まりません。

 あえず主催者は、観客を眠らせようと、クロロホルムを投げ込みます。そう、探偵漫画によく出てくるアレです。

 しかし間違えてクロロエチレンを投げ込んでしまいました。そう、半導体の洗浄で扱われるアレです。臭いが似てるから間違えても仕方ないゆうをつけて。


 イベントは大惨事。救急車もやってきます。

 やってきた医療関係者は、重症者の多さにあえずアージしていきます。


 すべての重症者をあえず何とかして、救急車は去っていきました。


 主催者は警察にコッ……じゃなかった、コッテリとしぼられました。

 クロロエチレンとクロロホルムと間違えたって、クロロホルムでも投げ込んじゃダメだからね!劇薬物取り扱いの基本、ちゃんかいしてる!?と、叱られました。多分叱られすぎて、途中意識がップしていたことでしょう。



 一方、出番の無くなった雀。せっかく用意した、海王星の衛星であるトンのように大きな舞台装置の用途がなくなってしまったので、あえず後で費用を主催者にたてなくては、と決心するのでありました。



 あえず、めでたしめでたし。

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