第7話
些か酔がまわって
ビリーと僕は、ロンドン塔へ向いながら
左手にビッグベーンを眺め橋を渡った
橋の中央あたりに街灯がある
そろそろだよ
ビリーは腕時計を見た
僕らは街灯から少し離れた場所で
立ち止まる…なんだろう?
空気感がそこだけ違う…ん~~
酸っぱい香りの香水をぶちまけた感じがする
不思議だろう? この場所だけなんだよ
そして、今日の今の時刻になると
鼻につくくらいに香るんだよ
ビリーが、アンブーリンの話を
切々と語ってくれた…ここで彼女の死に様を
見せているんだよ
何か冷えてきましたね
背筋がゾワゾワとする
………あちらこちらで、人の声がする
あたりを見渡しても人気はない……
さぁ…ショーが始まる
ビリーが円形の石畳みを見つめた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます