第5話
息子は魔女狩りを研究しているよ…
隣に座るビリーを見た
僕はアーサーミラーのるつぼを読んで
魔女狩りの背景を研究しているんだ
ジョウは一年間、父の助手をすると聞いたよ
はい、大学院の卒論のテーマの中に
暗黒時代の事を取り入れたいと考えています
君の専攻は心理学だったね
教授はニコリと微笑む
なら…暗黒時代に生きた人々の事を知りたい
って感じかな?
ビリーがニンマリと微笑む
そうですね
僕は眉をハの字にして答えた
翌日から助手の仕事が始まった
ビリー、ジョウをロンドン塔に案内してくれないか?
ロンドン塔…確か、一度だけ観光した事がある
あの…教授
ジョウ,今日はアン・ブーリンが亡くなった日
その日の亡くなった時刻に、ロンドン塔にいると
不思議な事が起こるそうだ
さぁ、行こうか?
ロンドン塔付近のバー🍸に案内しょう
ビリーは意気揚々と僕を連れ出した
スーツケース 橘しずる @yasuyoida
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