第4話

教授は暗黒時代の研究をしている

僕の論文のテーマの題材に

暗黒時代が含まれているので

一年間、暗黒時代を学ぶ


ジョウ,君は一年間、私の助手をしてもらうよ

教授は紅茶を一口…そして、言った


ここを我が家と思ってくださいね…

教授夫人はサンドイッチと香ばしく焼けたスコーンを手渡した


ありがとうございます


ジョウ,君は暗黒時代のどの部分に関心があるかね


僕は…

答えに困った…雑学的にしか暗黒時代を学んでいないため、どこに…と言われても難しい


うん…確かに幅は広いからね

私は主にヨーロッパの城に暮らす人々に関心があってね…まぁ生活習慣とか…


ヨーロッパの城ですか…


今、講義ではフランスのベルサイユ宮殿をテーマにしているよ

時折、城を巡っては調べている

ジョウも同行してもらおう


ありがとうございます…教授


あら…ビリー

教授夫人の表情が明るくなった


ただいま…父さん、母さん

魅惑的に響く低音ボイス…

ん? お客様か…はじめまして

僕はビリーと言います


はじめまして…ジョウ,吉田と言います






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