楽譜に書かれた作曲家の指示を、どこまで、どう守って演奏するか。 とくに、それが「楽聖」ベートーヴェンの指示であれば。 響子は、その問いにこたえようとピアノを弾きつづけ、そして、そのことがいっそうの出会いへとつながって行きます。 「匠響子シリーズ」、音楽家とショコラティエ、それぞれ「向き合う」対象を持つ二人の関係の新たな物語です。