第2話

 コバルトブルーの青が眩しい、雲ひとつない高い空に燦々と輝く太陽から、星の粒子が見てとれる白い砂浜に光が反射して、観光客の顔元を照らす。観光客は麦わら帽子を被り、ハーフパンツに、黒のブラの上にシースルーの長袖を着ている。もちろんサングラスも忘れない、身体には日焼け止めを塗っている。彼の腰に手を回して、ビーチサンダルを波に濡らしながら、彼の背筋を感じている。彼は彼女の身体の熱さを感じながら、海から海岸線に流れ込む爽やかな強い風に白いキャップ帽が飛ばされない様に手で押さえている。一緒に歩く沖縄の海は、東京の日常を忘れる事が出来る特別な一日をプレゼントしてくれた。二人の観光客は、7泊8日の日程で、早めのお盆休暇を取り、沖縄の熱い夏を楽しもうと、東京からクルーズで訪れていた。クルーズは日本の主要な港に寄港した。沖縄港で降りた観光客は、3つ星のホテルに宿泊する。そこで出される料理も一流のシェフが作る、最高のおもてなしである。

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