怪異散歩! ~やきものと共に歩むまち・常滑~

きみどり

プロローグ

プロローグ


 夏休み、祖父母の家に帰省した僕は、宿題のために愛知県常滑市のやきもの散歩道を訪れていた。

 案内役の祖父は、坂道の多い地形に疲れてしまい、「違う日にまた来よう」と提案する。しかし、宿題をさっさと片付けたい僕は、祖父には待っていてもらい、ひとりで登窯まで行って帰ってくることにした。


 その途中にある廻船問屋瀧田家の休憩所で、僕は縁あって袴姿のオジサンと出会う。オジサンは僕がなぜひとりでいるのかを知ると、祖父の代わりにと案内役を買って出た。


 オジサンに案内してもらうことにした僕だったが、そこから行く先々で奇妙な現象に巻き込まれることとなるのだった。

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