29話 北帝国が滅んだ日

「よう、始めるぞ、フォティア、指揮しとけ、空間転移」


『みなさーん、今からチュトラリーを落としますよー準備はいいですかー?』


『御意、皆のもの、フォティア様に従え』


「「「「ガァァァ」」」」


『イグニス、イグナイト、《蒼炎化》加速、俊足』


『瞬翼、皆続け、反逆のときだ』


「「グォォォォォォ」」


 ・・・・・・・・・・・・フォティアたちが突撃を開始するちょっと前の王城の中


「すいませーん、Sランク冒険者の赫朔様に合わせてもらえます?」


「赫朔様は多忙だ、それに、お前、どこから城に入ってきた!!、」


「へへっ、そろそろ〜っと入ってきましたよ」


「侵入者だ、と、捕らえろ!!」


「赫朔はどこかって聞いてんだよ」


 こうなったら、ドキドキ尋問タイムのはじまりはじまり~


 まず魔力を開放します、すると相手は


「ひぃ!!、早く、え、衛兵!!、どこにいる!!」


 こんな感じで、ビビります、そして〜、殺気を出して、手に嵐撃を纏います、するとなんとここで一気に変わるんです


「や、やめて!!、い、命だけはお願いしますぅぅ、赫朔様は、あの塔で休憩中です、だから、命だけは助けてくさい!!」


 このように、簡単に情報を漏らします


「感謝する、これは礼だ、氷刃」


 なんと今は白華を刀剣変化で指輪に変えて、常に白華を作っているのだ、


「あっちの塔だったよな、でもその前にまずは、王殺すか?」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チュトラリー正門



「ん?、あ、あれは、ワイバーンだ!!、それに、蒼い火事の日の魔物もいるぞ、 全軍迎撃体制、そして、王城に使いを出せ、街中の警備兵もかき集めろ!!」


「「「了解!!」」」


「隊長、第一魔法部隊到着しました!」


「わかった、各々、準備ができ次第、魔法を打てぇ!!、最優先は蒼い炎だ!」


 掛け声とともに水魔法、土魔法、風魔法がフォティアに飛んでいくが、蒼炎状態の フォティアには一切効かない、後ろの弱いワイバーンは、集中砲火されると死ぬこともあるが、今はフォティアが前にいるので、心配する必要はない


「駄目です、聞いていません!、隊長、次の指示を!」


「第一魔法部隊に、第一から第五までの全ての飛び道具部隊を入れろ、正門前に盾兵と槍兵、歩兵、全ての兵を集めろ、赫朔様が来るまで耐えたら勝ちだ!!」


「了解、魔法部隊はそのまま続けて!!、飛び道具部隊援護に、全ての兵は正門前に隊列を組め!!」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『なにやら、人間が騒がしくなってきましたね、一気に行っちゃいますよ、デューンさん、ワイバーンへの細かい指示はお願いします』


『任せてほしい』


『私は先に行きます、俊足、加速』バゴンッ


『ワイバーンたちよ、メスや子供はできるだけ後ろで魔法を使え、他の者はワシに続いてブレスで街を壊せ!!、飛行、』


「グァァァァァ」



「あ、あれは、サンドワイバーン!?、なんでアイツがこんなところにいるんだよ」


「!!、ブレスだ、全軍撤退!!、物陰に隠れろぉ」


『サンドブレス』


 打つと、周りは砂に埋もれて、静かになった、


『先を取られましたか、私だって負けません、どっちが人間を殺せたか勝負です、デューン!!』


『ワシだって、負けませんぞ?』


『イフェスティオ、《轟火業炎》』


 街が一気に溶けた


『ぬ!!、先を越されたか、まだまだじゃ、ダストストーム』


 街が砂と岩の竜巻に襲われる


 その頃ワイバーンたちは、「俺等いなくても、あの二人だけで待ち壊せるくね?」と思いながらも、必死に街を壊していた


『《神文鉄火》不知火、《業火業炎》』


 そして、ちょっと走るだけで周りの人と建物は溶けるか吹き飛ぶかのどちらかです


『いい景色ですね!!デューン』


『本当にそうですね!!』


 私はもともと戦いは嫌いじゃなかったけれど、虐殺がこんなに楽しかったなんて


『ご主人ももっと早く教えてくれても良かったのに、加速』



「赫朔様は、まだ来ないの!?」


「冒険者はなにしてるんだ!!」


『業火轟炎』


 冒険者はギルドごと溶かしました、強いのは何人か生き残ったみたいですけど、重症ですし、どうせすぐ死にます


『ご主人はまだ始めないんですかね』



 ドオォォン


 王城の一部が吹き飛んだ


『噂をすればですかね』


「あ、赫朔様だ!!、これで救われる」


『うるさいですね、イグニス』


 ジュワッ


「でも、赫朔様はどうして、こっちに来て助けてくれないの!!」


「み、見ろ、あっちにもなにかいるぞ」


「何よ!!、あれ、龍人?」


『ご主人のことを見るな、穢れる、業火業炎』


 ドシャッ


『ご主人の戦いの観戦してましょう、デューン!!、残りはお願いしますね!!』


『喜んで、サンドストーム、地鳴らし』


 ドガンッ


『ちょっと、デューン、揺れるのはやめてください、酔いそうです』


『す、すいません、ダストストーム』


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あなた、何者?」


「ただの突然変異種の龍だよ」


「お互い本気を出してないとはいえ、私に気づかれる前に王を殺すことができる、そんな魔物が普通にいたら、世も末ですよ」


 まあ、普通かどうかで言われたら絶対に普通じゃないけどな


「やっぱり、本気を出してないよな、オレは、虐殺も好きだけど、強いやつと戦うのも大好きなんだ、お互い本気だそうぜ」


「わかりました、もう街は知りません、出てきていいですよ”ミルネラ”《朔望》」


 へぇ二重人格ってやつか?、それに朔望って、絶対月の満ち欠け関係あるじゃん、 


「でもよ、あいにく、今日は新月だぜ?」


「問題ねぇよ、オレは新月のほうが強くなるからなぁ!!、月光」


「あぶねっ、俊足、それに月出てないのに、月光とかどういうことだよ!!」


「魔法は詳しくは知らん、ルナいわく、月はいつでも出てるらしいぜ、ただ見えない位置にいるだけだって言ってるぞ、月光斬」


 スペースボックスから斬魂を取り出しながら言う

「俊足、そろそろ、オレも本気出すかぁ、イグナイト、電磁身体強化、電雷槍、アサシン、武の境地、擬態、変幻白華、獄炎纏い、抜刀、サイクロンブレイク」


「!!、重力付与、重力操作、月歩」


「チッ避けるんじゃねぇよ」


「避けないと死ぬだろが!!この化け物め!!、《ツクヨミの権能》」


「権能持ちな時点でお前も十分バケモンだよ!!、その分楽しいけどなぁ!!、もっと楽しもうぜぇ!!《混沌の権能》!!」


 周囲が混沌に包まれる、それが北帝国の蹂躙劇の始まりだった





 あとがき

 ヘイズ君には久しぶりに本気で戦ってもらいます、戦闘描写は.......ユルシテ・ω・

 と、言うことで、「北帝国が滅んだ日」の始まりです





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