第15話 閑話 Sランク冒険者たちの日常2
エピソード 赫朔
私は母親が大好きだった、母と遊んだ庭、一緒に行った公園、母に抱きついたときの匂い、母のかけてくれた言葉
私は大好きな母と過ごす、その日常が好きだった
でも、母は体が弱かった、私が10歳になる頃には、もうずっと病院で寝たきりで、とても寂しかった
そんなある日、母が病気で死んだ、突然の発作で対応ができなかったらしい
私が戦いに明け暮れたのはそれからだった、母が死んでからといいもの、10歳で剣を持ち、11歳で一人で魔物を殺しに行くようになり、12歳で最年少のCランク冒険者になった、今覚えば、あの時戦っていた理由は母が戦いが嫌いだったからかもしれない、あのときは、母が嫌がることをすれば、母が天から怒りに帰ってくると思っていたのだ
そして20歳にしてSランク冒険者になった、もうその時には、手遅れですでに戦闘狂に私はなっていた、その戦いかたと、固有スキルから、赫朔という二つ名がついた、意味は、赤い新月だ、今の私にはコレでいいと思った
母の次に月が好きだったからだ
「ん、んあ、えーっと、私はおじいちゃんと戦ったはず」
「起きたか、ルナよ、今回もワシの勝ちじゃな、早く研究させるのじゃ」
「そうだね、こんなに強いんだから、冒険者になればいいのに、」
「冒険者にはならん、それよりも、はやく、スキルを見せろぉぉぉぉ」
「わかったわかった、ステータスオープン」
種族 人間
名前 ルナ
装備 月光
Lv 100/100
HP 2000
MP 8000
攻撃力300
防御力2000
魔法力100000
素早さ500
[変化スキル]
《朔望》
《神降ろし》
[特殊スキル]
《ツクヨミの権能》
《全てを照らし出す月光》
《月の魔力》
[スキル]
《身体強化》《魔力超制御》《魔力加速》《魔力吸収》《魔力開放》《魔力貯蔵》《魔力変化》《魔法変化》《回復》
[魔法]
《月光魔法》
月光、新月、満月、月歩、月結界
《重力魔法》
重力操作、重力付与、吸引、重力移動、鈍化
[称号]
《ツクヨミの祝福》《ツクヨミの使徒》《赫朔》《魔術師の弟子》
「コレでいい?」
「なるほどなるほど、この朔望というスキルで月の満ち欠けに応じて自分の最大魔力と月光魔法の威力が変わると、ほーん、月光を見せてくれ」
「はい、ただの白い杖だよ?」
「これは、ただの杖じゃないぞ、この白い素材は、月に生えているとされる月桂樹の枝ではないか?」
「え、そうなの?、この杖は10歳の誕生日でお母さんがくれたやつなんだけど、そんなにすごいやつなの?」
「お主の母親って化け物じゃろ、あのバカ息子も良い嫁をもらったな、」
「はあ?あの酒カスでヤニカス、賭け事の泥沼にハマってるやつのどこが父親よ!」
「な、なに?!、あのバカ息子そんなのことをしよったのか!」
「そうよ、母さんが死んでから、悲しみを紛らわすようにハマり始めたわ」
「今からでも、ぶっ叩いてくる、空間転移」
「ちょっと待ってよ、おじいちゃん、行っちゃった、しょうがないか、まだ詳しく説明してないんだけどな、重力付与、重力操作、身体強化、月歩」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何しとるんじゃこのバカ息子ォォォォォ」
「え!?、と、父さん?」
「お前は、また賭け事か、お前の娘は今も働いておるというのに、」
「そうですか、ルナは元気ですか?、最近忙しくて会えていないんですよ」
「ギャンブルの何が忙しいじゃァァァァ」
「ハイハイ、おじいちゃんストップストップ」
「なぜ止めるのじゃルナ、わしは今からこのバカを殴ろううとしただけで、」
「はあ?、人の話聞けっつーの、あの話しには続きがあんだよ、今から話すから、耳の穴かっぽじってよーく聞いとけ、クソジジイ」
「は、はい」
「は!?、あらら、やっちゃった、まあいい話の続きだったね、えーと、父さんがギャンブルを始めてから、その後私のおかげか、友達のおかげか知らないけど、父さんはギャンブルをやめた、その後大手のギャンブル屋の職員として働いている、コレで終わり」
「説明してくれてありがとう、ルナ」
「まあ、一時期、ただのカスだったことに変わりはないんだけど」
「なんじゃとぉぉ、おまぇぇぇ、」
「い、いや、言わなかったのには理由があってね、とりあえず話しを聞こう、ね、」
「なんで、働いてることを教えなかったのじゃぁぁ」
「いった、どうしてそんなことで殴るんだよ、クソオヤジ」
「さっきはルナに邪魔されたからの、だからコレで殴った」
「良い歳した、ジジイが何屁理屈こねてんだよ」
「なんじゃと、ワシはまだまだ現役じゃぁぁ」
「お前らうるせぇ、黙れ、次はないぞ、」
「「ヒッ、ハイ」」
「ありゃ?、またやっちゃった、許して」
「じゃ、じゃあ、わしは、帰るとするかの、積もる話もあるじゃろうて、じゃあな空間転」
「させるかよクソ親父、魔法妨害、」
「な、転移が発動できん?!」
「ルナさん見ましたか、こいつは今、ルナさんをおいて逃げようとしたんですよ」
「おぬし、なんてことを言っとるんじゃァァ」
「そうだなぁ、ふたりともオレの前に正座しろ、あとジジイ、木刀錬成しろ」
「え、なんでオレも?」
「良いから黙って言うことを効くのじゃ、じゃが、ワシら死んだかもしれんな、錬成」
「うそだろ、」
「早く正座しろっつてんだろがァァ」
「「すいません!!」」
あとがき
作者です、読んでくださり、ありがとうございます、実は最近作者の気分が乗らなくてですね、まあ、よく言うスランプってやつです、なので時々投稿おやすみするときもあるかもしれませんが、ご了承ください、頑張ります
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