人気者の俺がTS病とか誰得?と嘲笑ってたらまさかTS病に罹って陽キャグループの女子たちに教え込まれるようです

四季想歌

第1話


「このニュースの女の人ってほんとに元男の人なの?」

「どうなんだろうな?〘TS病〙ていっても海外の方だからだし、それにもしかしたらデマなのかもしれないじゃないか?」

「いや、これは現実だね!!俺には分かるぜ!!」

「で?本音は?」

「こんな美少女が元男な訳ない!!って言いたいwww」

「いやTS病とか誰得?なんだよwww」



 そう言い合う俺、軽井沢一葉かゆいざわいちははそう言って笑う。


 今日も、グループでの集まりで雑談しながら、今話題の事を話す。



「そういえば、最近話題だよね。この〘TS病〙って」

「発表されてから1週間ぐらいだっけ?医者の見解では、感染した人は適合なんて言われてるけど……」

「うん、そのウイルスに適合したら体に変化があるらしいね?今は男性の人が8割近く感染してるらしいけども」

「2割は女性か…だけど、このまま行くと男の方が人口から居なくなりそうで怖いな」

「まぁその内、収まるって」

「一葉は相変わらず淡白で行けませんね。もしも罹ったら1番慌てそうです。」

「何おう!!」



 そう言って冗談めかして、6人いる内のグループでクラスメイトの3人舞に啓吾と紫と共に今話題のことは話す。


 その後は、学校の授業をそつなくこなしていつも通りに、グループ全員と集まって各々部活をしたり帰ったりする。


 因みに俺は、部活などはせずに助っ人枠として呼ばれた部活などに回ったりするそして今日は、フリーなので調理部が休みの舞と文芸部の牧菜と一緒に帰宅をしている。



「そういえば一葉くん、今度の金曜なんだけど、調理部のメンバーがまた来て欲しいな、なんて言うんだけど……ダメかな?」

「うん?それはお菓子作りを教えて欲しいのか、それとも実食の手伝いをして欲しいどっちだ?」

「教えて欲しい方だよ。その日に色々作るらしくてザッハトルテとかマカロンとかを考えてるんだ。だから…どう?」

「金曜は確か何も無かったと思うから別にいいぞ?」

「ほんと!?やった!!」



 そう言って飛び跳ねるぐらいの気持ちな表現をして喜ぶ舞。そんな横で牧菜も俺に一言告げる。



「いいなぁ〜舞だけ一緒とか……私も一葉のケーキとかお菓子食べたいよぉ〜」

「それなら、来ればいいだろ?牧菜はもう部活での小説書き終えてるはずなんだから金曜にこっちに来ても大丈夫だろ?なぁ?舞?」

「うん!!大丈夫だよ。因みに他のメンバーで辺里ちゃんはそれを話したら『休んででも行く!!』なんて目を輝かせながら言ってたよ。」

「ああ、それは辺里ちゃんなら絶対にいうね。」



 そう言いながら、俺たちは帰り道を歩き何事もなく家に着く。



「ただいまぁ〜」

「あ!お兄ちゃんお帰り!!今日は早いんだね。」

「ただいま瑠璃。今日はお兄ちゃんが美味しい物作るからな。」

「やった!!ならふわふわ卵のオムライスがいい!!」

「おう!任せろ!!」



 そう言って俺は、部屋へと戻り制服から私服に着替えていつものように、料理を作り始める。他のスープや野菜などを終えてオムライスを作っている頃に、母さんが家へと帰ってきた。



「ただいま、う〜んいい香りね。」

「おかえり母さん」「おかえりなさい」

「ただいま2人とも、へぇ〜今日はオムライスなのね。」

「もう少しで出来るから、着替えてくれば?」

「ええ、そうさせてもらうわね。」



 そう言って帰ってきた母さん、この家の大黒柱な存在の、軽井沢陽葵かるいざわひなたは着替えてくる


 着替え終えて戻ってきた時に、全ての準備が整い、ご飯を食べ始める。


 そこからは、いつものように、テレビや妹の瑠璃と少し遊んで過ごして瑠璃が眠たそうにしていたので、寝かしつけて、俺は自分の部屋に戻って今日の宿題を1時間ほどで終わらせ、床に就く。



 そして、眠りについて朝を迎えた時に俺は



「うわぁぁぁあぁあぁぁ!!なんじゃこりゃぁぁぁ!?」



 そう脱衣所の鏡を見て驚く。そうそれは昨日話題になったであろう〘TS病〙というなの性転換病に罹ってしまったのだ。




〈あとがき〉

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