作品はどれも強く胸に迫る。一生懸命に生きる事は、決して悪くはないと思えるような作者の筆致は、真に心に寄り添う。傷一つ付かずに生きる事など到底出来はしないもの。だからこそ人は学ぶのだろう。放してもよいもの、離してはならないものを。放す時には清々と、離さぬものは大切に、見守るぐらいが丁度良いのかも知れない。