どうやら俺は、強いらしい
@tonopi
第1話
目が覚めたら俺は真っ黒な空間にいた。
そう、転生系最強漫画とかでありがちなあれ。
そんな空間に俺、『斉藤朱浦』はいた。
何を言ってるんですかとお思いの皆さん。
これが本当なんです。信じてください。ボク嘘吐かない。
と、そんな馬鹿なことを思っていたらなんか白い影がホワホワとこっちに向かって飛んできた。
………あれが神様的なやつかな?
「そうじゃ」
………ん? なんか声が聞こえたような…。
「こっちじゃこっち」
………え、どk「こっちじゃって言ってるじゃろ!」
といわれ、声のする方に顔を向けると白いのがいた。
『あぁ、あなたでしたか!』
と声をかけた。 が、何かくぐもったような声が頭に響くだけで声が出ない。
…ん? と思っていると神様が、
「説明するのはめんどくさいからそんなもんだと思ってほしいの」
と言ってきた。 か、神様ぁ……。
「そんなことはどうでもいいとして君は死んだのじゃ。斉藤朱浦君。」
……こんなところに連れてこられたのと死んだときの記憶もあったからわかってたけどやっぱりか、まぁいいんだ。現世に特に思い入れはない。でも、こんなところに連れてこられると言うことは漫画とかでよくある『転生』ができるのかな?
『あの、そうなると転生とかってできるんでしょうか。』
「できるが、ずいぶんと現世とのお別れがあっさりとしておるな」
『えぇ、まぁ家族も金も友人も失い、近年社会問題になりつつあるいわゆる無敵の人になって社会に迷惑をかけ続けてましたから。』
「おぉ……、そうか」
………なんか神様も引いているが仕方ない、事実だもの。伝えたいこと伝えて早く本題にいかないとね。
『そんなことになってしまったのなら死んで次の生にいくのも一つの正解かな、と思いまして。』
「なるほど、よくわかった。では心置きなく転生させられるな。」
「……そうじゃのう次はおぬしの転生する世界を選ぶのじゃが,どうしようかのう、そうじゃ、おぬしの記憶の中の理想の世界に転生させようかの。……剣と魔法の世界?まぁ、好みは人それぞれじゃからの。それでよいか?」
………よかった。望み通りの物が来たぞ。僕の予想が正しければこの後…
『はい、それでお願いします。』
「ではそれでいこう。しかしあれじゃな、このまま異世界に放り出すのは忍びない。何か特典をやろう。」
………お、きたきた、前世の漫画によるとここが一番大事らしいからな。なんと言おうか悩むな…。
しばらく悩んだ後俺は結局こういった。
『では、成長限界をなくすチートをください』
「おや、本当にそんな物でいいのかね、こっちはGPをあまり使わなくていいから助かるのじゃが。」
『はい、もちろんです。僕が本当に望んだ物なので。……ところでGPって何ですか?』
「GPに関しては気にするな、どうせおぬしには関係のないことじゃ。
……それでは転生させるぞい。せいぜい第二の人生、楽しんでな。」
………これから僕の第二の人生が始まる。成長限界をなくすことだけが僕に与えられたチートだが、チートがないのは世界の住民も同じ。なら、無限に努力して強くなってやる!
どうやら俺は、強いらしい @tonopi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。どうやら俺は、強いらしいの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます