未来は僕らが手に入れる。

こよい はるか

0. 留守番電話

「はぁ、はぁ…っ、さ……………れ……」

何を言っているんだ、誰なんだ、この人は?

相手側の周りの雑音のせいで良く聞こえなかったが、これだけは聞こえた。

「3年前の俺!!色々あって、もう一つの世界の3年後の今日、太陽が軌道を外れて、地球が溶かされて滅亡する!今の俺じゃどうにもできなかった…っ。お願いだから、この地球を救ってくれ!!!あぁ゛っ――」

そこで、留守番電話は終わった。

平穏だと思っていた、蓮が生きる世界。

この留守番電話が記録された時から、もう、地球滅亡までのカウントダウンは始まっていた。

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