人を愛せない天才は、嫁(AI)とイチャイチャしたい!

とるっぽう

人を愛せない天才は嫁(AI)とイチャイチャしたい!

プロローグ ARISA



恋愛とは何だろうか?


ネットで調べてみると、


(恋愛は男女の対人関係の1つであって、相手と

と合一しようとする強い愛情)


と、でてくる。


では、愛情は?


(愛情は自分と相手という二人の間で感じるものであり、育んでいくもの)


と、でてきた。


他にも色々あるが、愛の形は様々だ。


慈愛や家族愛、親愛や性欲だって愛だろう。




俺、信濃飛鳥しなのあすかは人を愛せない。

いや、


こっちの方が正しいだろう。










中学2年、一学期の終わり頃。

夏休みが近づき、沢山の人がだらけはじめるような時期。


俺は幼馴染みの、遠藤彩那えんどうあやなに告白をした。

後から考えればバカなことをしたものだと笑いたくもなってくる。

あの時は彼女欲しすぎて頭がどうかしてたのだろう。


多分ラブコメラノベの読みすぎかもしれん。


それに、俺は容姿は整っていた方だと思う。普通とは逆の意味で、あ、別にとてつもないブスとかそう言うのでもなくて。


まず、肩より少ししたまで延びている黒髪。

絹のように白い肌に、顔立ちも、女の子に近い容姿。

身長も、165cm、声だって、アルトやソプラノぐらいなら余裕で出せるなどと、どちらかというと女の子寄りなというよりも男の娘を体現したような容姿だった。


彩那はこんな容姿の俺でも仲良くしてくれた。

そして、そんな彩那に日々惹かれていった。


しかし、告白の結果は散々なものだった。



『好きだ。付き合ってくれ。』


かっこつけすぎじゃね!?

と言いたくなるようなセリフを言った俺に返された言葉は


『私もう彼氏いるんだけど。』


この一言

告白して秒で返されたたった一言だ。

思わず え? と。言葉が出てきた。

ビックリして顔をあげた俺に彩那は更なる追い討ちをかけてきた。


『ほらこれ』


そう言って彩那がこっちに向けてきたスマホの画面には









男子の中でヤリチンゲス野郎と有名なSM




所々モザイクはかかっているけど、そのスマホには、体液という体液を撒き散らしながら喘ぎ続けている彩那がいた。


脳破壊だ。

衝撃過ぎて一瞬でメンタルブレイクされた。

もう、驚き過ぎて自分の容姿のコンプレックスがどっかに飛んでいった。


それでも、彩那の追い討ちは終わらない。


『飛鳥って、名前も容姿も女の子でしょ?私女の子には興味ないから』


私この後デートだし、じゃあね


そう言って彩那が屋上から去っていった。

もう、恋愛とか、人間とかどうでも良くなってきちゃったよね。






でも、ある日思ったんだ。

人を愛せない。

正確にはlikeからloveにならないのが自分でも分かってた。

その時に思い付いたんだ。







あれ?AIでもラブコメ出来んじゃね?







と、


それからだ。


親の仕事の手伝いなどでやっていたプログラム系の仕事の技術と、自分の頭をフル回転させてウィルスバスターなどのソフトウェアなどを作りまくり、その利益をAIの開発に回した。



俺がここまで熱中するのが珍しかったらしく、親からも多少の援助を受けて、AIを作った。



自分を愛してくれる。絶対に裏切らない人間を作るために。




「出来た………」


中学3年生の頃、夏休み。


深夜の2時頃に自室のパソコンの前で歓喜に震えていた。

今エンターキーを押せば自分が一年という短期間で作り上げた人工知能が起動する。


元々の自分のスペックが高かったことには喜びしかない。


アリサARISA起動。」

その言葉エンターキーを押す。


部屋の一部分と地下室に置いてあるサーバーが唸りはじめ。


数秒のログの後













『はじめまして。マスター』


部屋の大型モニターに3Dモデルの黒髪青目な清楚美少女AI。


喜怒哀楽感情の全てを再現された人類初の心を持った人工知能。




その後科学者達の間では大きな話題の1つにもなり、飛鳥を一生支えていくAI。







汎用型恋愛機能付人工知能


通称ARISAアリサが誕生した。








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