このクトゥルフ神話はまるでクトゥルフ神話じゃないじゃないか!
ゆっくり
第1話 まさか深淵に自ら入り込もうとするアホなんていないよ
—この世で何よりも幸いなのは、人間が心の中にあるすべてのことについて相互に関連づけられないことだと思う—
H•P•ラヴクラフト
そこにいるのは我らが主「アザトース」白痴の魔王、無知無能の全能神、我が父である。
僕はこのねぼすけ野郎のお世話係をしているけど、正直つまんないし面倒くさい。けどまぁ仕事だからやんないとなんだけど、あんまりやってない。でも今回は訳が違くて、ねぼすけちゃんが色んなモノを急に作りまくったんだ。とんでもなくて、大量のモノを。それは、触ったものの欲望を捻くれた解釈をして叶える水晶、名付けて、
「アザトースのカケラ」!
俺はどこにでもいる高校生、工藤 しんい、じゃなかった、森 忠輔(もり ただすけ)
今日も学校が退屈で仕方なかった俺は一人窓の外を見ていた。ちなみに休み時間。
パリィん!
窓を突き破り、俺の右頬を掠める様に机に落ちてきたそれは、禍々しい、紫がかった色をした丸い宝石、または水晶と言ってもいいだろう。直径5センチ程の小さなそれは、俺の右頬から血を流させ、俺の机を破壊し、俺の教科書とノートを粉砕しやがった。
「ざっっっ、けんな!まじびびったじゃねぇか!」
つい大声を叫んでしまった俺と、机にクラスメイトの視線が注がれてはなかった。
俺の隣に、ゴスロリ風の服を着たとんでもない美少女が慌てふためいていたからである!皆その容姿に釘付けになっている様で、俺よりもその子に視線が注がれていたのだった。
「えっと、その、よかったら僕と旅しない?」
これが唐突で雑な、俺の旅路のスタートであるのだった。
このクトゥルフ神話はまるでクトゥルフ神話じゃないじゃないか! ゆっくり @yukkuri016
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