第14話コラボ配信

更新めっちゃ遅れました、すみません。これからまたちょくちょく投稿出来たらいいなとおもってます。

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酩酊状態での下層攻略配信という少しでも常識を持っている人が聞いたらお茶を吹き出すであろう頭がおかしいというしか言えない配信から一週間後、雪ちゃんねるからの申し出をうけていたコラボ当日を迎えた。


「皆さんこんにちは。雪ちゃんねるの冬月雪です」


【雪ちゃーん!】

【一週間ぶりだー】

【なんでスーツ姿なんだ?】

【あれだけ迷惑かけたくせによく顔が出せたもんだな】


あの放送事故以前では考えられない数の同接数稼いでる今日の配信。数もそうだが配信内容が内容だけに普段の明るく高いテンションは鳴りを潜めている雪。


「今日はある方に謝罪をさせていただくためこのような姿で失礼します。その前にまずはファンの皆様にも多大なご心配と励ましの声をいただきましたことを感謝申し上げます。ありがとうございました」


【あー、あの放送事故のことか】

【ということはある方ってレイさん!?】

【来てるのか!?】

【今更謝っても遅いんだよ!】

【死んで詫びろ!】


「それではレイさん...」


「はいはーい。どうも皆さんこんにちはー。レイでーす」


【やっぱりレイさんだー!】

【相変わらず軽いw】

【これで強いんだもんなあ】


「改めましてレイさん、まずは危ないところを救っていただいて本当にありがとうございました。そして、この度は私の軽率な行動により多大なご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。本当にごめんなさい」


深くお辞儀をして謝罪する雪。


「まあ、もともと言う必要なかったから黙ってただけで別に隠してなかったし、今回の件は俺もいろいろ吹っ切れるきっかけになったから問題なしってことで」


いろいろ荒らしも湧いてるようだけど本人が問題ないって言ってるんだからあんま騒ぐなよ、といい笑顔で視聴者に忠告するレイ。


【ヒエッ】

【目が笑ってないんだよなあ...】

【もともと部外者がとやかく言うことじゃないしな】


「寛大な対応ありがとうございます」


改めてもう一度頭を下げる雪。


「じゃあこの件はこれで終わりってことで、今日はせっかくのコラボ配信なわけだけど何をする感じかな?」


レイが話を切り替える。雪も先ほどより声を明るくして普段の調子で話を進める。


「はい! 今日はレイさんにいろいろ世間や私が気になっていることを質問させていただこうかなって思ってます!

説明配信でいくつか質問に答えていらっしゃってはいたと思うんですけど他にも聞きたいことがたくさんあるので...」


「はーい、とは言っても俺にそんなに聞きたいことが本当にあるのか疑問だけど」


【あるに決まってんだろ!!】

【何言ってんだこいつ】

【まるで自分の注目度を分かっていないw】


「それはもうたくさんありますよ...それではさっそく一つ目の質問からです!

ネクサスの始まりはレイさんが他の皆様を誘ったからとのことですが、なんでレイさんは探索者になろうと思われたんですか?」


「探索者になろうと思ったきっかけかあ。そんな大したことではないけど子供の時将来大人になったらみんなそれぞれ別の仕事に就いちゃって一緒にいれなくるのが嫌だなって思って当時の俺が探索者になってパーティー組んだらずっと一緒にいれるんじゃね? って思ったのがきっかけかな」


今考えれば探索者以外に方法なんていくらでもあったしあんまかっこいい理由じゃないねとほほ笑むレイ。


【てえてえ~】

【この幼馴染たち推すしかないだろ】

【かわいいー】


「それが今は日本どころか世界を代表するパーティなんですからすごい話ですね...

さてでは次の質問です。探索者にとって一番大切なことってなんですか?」


「一番大切なことかあ。一番って言われると難しいけどまあ死なないことじゃないかな。ダンジョンという摩訶不思議なものが現れてからそれまでの医療では絶対に治せなかったケガでも優秀なヒーラーがいたり上級ポーションみたいなのがあればどうにかなる世界になったわけだし、死ななかったらどうとでもなるからね」


【何だろう、言ってることは凄い説得力あるんだけどその思考の先に死ぬ限界ギリギリまで追いつめるトレーニングがあるかと思うと素直に感心できないなこれ】

【上位探索者はやはり何かしら壊れてる】


「なるほど、死なないことですか...私もレイさんに助けてもらう寸前生きるのをあきらめた自覚があるのでこれからは手足でもなんでも犠牲にしてでも生き残れるように頑張りたいと思います」


【急に重い話に】

【そりゃあの場面だったら普通諦めちゃうよね...】

【ほんとあの時レイさんが助けに入ってくれて本当に良かった!】


「では次は私からの個人的な質問というかお願いなんですが、私が下層で戦えるようになるためにはどうしたらいいかアドバイスいただけませんか?」


【トップクラスの探索者からアドバイスねだるのは強いw】

【あんな目にあったのにまだ下層行くつもりなんだ...】

【ここまでの質問の中で一番真剣な顔してるw】


「正直今の君が下層に挑むには何もかもが足らないとは思うんだけど一番はやっぱり仲間かな。一部の例外を除いてほとんどの探索者は何人かのパーティーで活動してるし、ソロとは安全性も段違いだから」


とはいっても流石にこれは雪さんも常日頃から考えてるだろうにいまだにソロを貫いているってことは信頼できる探索者が身の回りにいないってことかなと雪に切り込むレイ。


「流石にお見通しってわけですか...そうですね、信頼できる人がいないわけではないんですけど私と肩を並べて戦えてってことを考えるとなかなか...」


【ああ、ネクサスで基準バグってるけどソロでCランクまで行ける雪ちゃんぐらい強くてかつ信頼できる人なんてそうそういないよね】

【美人ってのもあいまって下手なのとパーティー組むと男女トラブルでぐちゃぐちゃになりそう】

【笑えねえ】


「まあ下手なのとパーティー組むのはそれはそれで危険だから仲間に関しては俺がい言えることはないし、他に強いてあげるなら魔法に依存しすぎってことかな。氷魔法って使える人も少なくて強いからそれだけで今までは勝ててきたんだろうけどこの前のオーガ戦で分かったと思うけど魔法耐性が高い敵なんて山ほどいるし、その程度の出力じゃそういう相手には勝てないから、うちのカエデぐらいなら相手が自分の使う魔法属性の耐性に特化したモンスター相手でもゴリ押しが効くけど普通はそんなことないからね」


【雪ちゃんの魔法の出力をその程度って比較対象誰だよ】

【そりゃあカエデちゃんだろjk】

【世界最強の魔法使いと比べられても...】


「...そうですね、この前の件でそれは痛感しました。知らず知らずのうちに自分の魔法が強いって傲慢な気持ちになって体を鍛えるのがおろそかになってました。せめて逃げることのできるような体になるよう鍛えようと思います」


「うん、そうしたほうがいいよ。実際魔法だけでどうにかできる人なんてほとんどいないし、カエデちゃんはその数少ない魔法だけでも戦える人だけどそれでもオーガ程度なら時間はかかるだろうけど魔法なしでも倒せるしね」


「カエデさんオーガ魔法なしで倒せるんですか!?...ちょっと本気で体鍛えるようにします!」


【うそだろ、おい!?】

【カエデちゃんってユウカちゃんよりもだいぶ小柄よな】

【あんな体躯でオーガを!?】


「魔法なしの攻撃力自体は全然高くないからひたすら攻撃を躱しながらちまちまダメージ与えるような苦行みたいな戦い方にはなるけどね」


【オーガの攻撃をずっとかわせるだけで十分頭おかしいのですがその】

【やはりネクサスは常識外れ】

【なんとかリキヤとかいう最強タンクや他の仲間たちを突破して後衛を倒そうとしても後衛自身の回避能力もバカ高いとかこれなんてクソゲー?】




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いつの間にか☆が5000を超えててPVも800000突破しててびっくりしてます。本当にありがとうございます。

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