三日目

憂鬱な。

月曜日。


俺は。

世界一。


月曜日が嫌いだ。


嫌な上司。

キツイ態度の同僚のリアクション。


毎日に。

疲弊しながら。


何とか。

俺は生きている。


だけど。

心をつなぎとめるものがある。


それは。

今夜のゲームバトル。


俺達のチームは。

結構、いいせん、いっている。


アドレナリンも。

上がるものなのさ。


そして。

そう。


何といっても。


三日目の。

カレー!


みんなは。

二日目のカレーが美味しいというけれど。


俺的には。

三日目。


二日目の。

うどんの切れ端が残った。


グダグダの。

ルーが。


俺には。

世界一の。


ディナーなのだ。


なのだぁ・・・

だぁ・・・。


エコーを効かせて。(笑)


※※※※※※※※※※※※※※※


「ふぅー・・・」

ユニットバスの扉を開けた俺が大きなため息をついた。


まだ耳元にこびりつく嫌な上司の小言はあるけれど。

サッパリとした濡れた身体をバスタオルで拭きながら。


消していた鍋の火をつけ直す。

コポコポと音を立て始める。


三日間で。

熟成された美しい茶色を眺めながら。


俺はパンツ一枚で。


ベッド前の。

ローテーブルに食器を用意する。


勿論。

冷えたビールも。


今夜は二本。

それと、ハイボールも。


白いご飯をわざと薄く盛って。

トッピングも忘れずに。


今日は。

ハムカツ。


地元商店街肉屋の名物だ。


さえない切れ味の。

キャベツの千切りを山盛りにして。


さぁ・・・。

食うぞぉっ!


食うぞぉ・・・。

ぞぉ・・・。


エコーを効かせて。(笑)

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