第36話 冒険しながらメスガキをわからせた!

 女王マリベルを徹底的にわからせてヨーツンヴァイム城を出た俺たちは、とりあえずキルガメッス大陸をあちこち旅することにした。


 各地を巡って情報収集をしたところによると(全てメスガキでわからせ済み)、大魔王キョーセイセイコーの城がある島へ渡るには、《萌える石》と《ヲタク雲の杖》というアイテムが必要なのだという。


 そこで俺たちは、まずはそれらのアイテムを得るために改めて各地を巡った。


 そんな中、たまたま立ち寄ったデラマーラという村の近くにある神殿のメスガキ神官から、この地のどこかにヲタクを引き寄せる伝説のフィギュアがあるので、それを持ってきて欲しいと頼まれた。


 そうすれば、俺たちを勇者パーティーと認めて《萌える石》を授けるという。


 そこで俺は、ヨーツンヴァイム城下の一角にキモヲタどもが集まるナツハバラと呼ばれた街区があることを思いだし、そこならば伝説のフィギュアがあるかもしれないということで早速行ってみることにした。


 伝説のフィギュアが一体何なのか皆目見当がつかなかったが、ナツハバラの裏通りに面した寂れたフィギュア専門店で、テイムしたレアスライムを肩に乗せたボーイッシュな女の子のフィギュアを見てこれだと確信した。


 俺は早速それを購入してメスガキ神官の元へ届けた。


「くすくす♡ おっさんてこういうフィギュアが好きなの?♡ その年でキモ過ぎる~♡ でもまぁ、ちゃんと頼んだもの持ってきたから、おっさんを勇者と認めて《萌える石》をくれてやるよ♡ くすくすくす♡」


 ほう、わざわざ手に入れてきてやったのにその態度か。


 俺は《わからせ棒》を使った。


「ちょ、もうお前らに用はねーし! や、やめろ! そんなのいやっ! やめっ……あ゛あ゛あ゛!? あっ、痛っ、はっ、あんっ、あひっ……あっ♡ はっ♡ お゛っ♡ あ゛ッ♡ ん゛っ♡ あ゛んっ♡ はあああああ♡」


 こうして俺は《萌える石》を手に入れた後、小生意気なメスガキ神官をきっちりとわからせた。


 さらに、旅の途中で性なるほこらと呼ばれた場所に立ち寄り、そこで引きこもり警備をしていた腐ったメスガキから、海辺の街ナシアケで開催されているマーケットで薄い本を手に入れてきて欲しいと頼まれた。


 そこで俺たちは早速ナシアケへと向かい、真夏の炎天下に長い待機列で死にかけながらも頼まれたアレな薄い本を手に入れた。


「ご苦労さん♡ つーか、マーケットに行ってきたおっさんの臭いとか、氷河期特有の体臭ヤバ過ぎる~♡ だから一日に何十回も煽ったりディスったり、罵倒はいつもするんだけど、多くのおっさんがそれに耐えられるくらいのメンタルでいろよ♡」


 早速戻って、腐ったメスガキ警備員に頼まれた薄い本を手渡すと、お礼どころかそんな風に煽り散らかしてきやがった。


「一日に何度も煽られたらメンタルやられるおじさんもいるって逆に煽ってくるクソざこどもがたくさんいるんだけど、そういうことじゃねーし♡ わからせて欲しくて煽ってるメスガキもいるんだから、合法的な範囲でわからせるのが大事♡ 特にJS5以下のメスガキなら過剰に気をつけろっつーの♡」


 さらに腐ったメスガキ警備員が訳の分からない煽りで畳みかけてくる。


 こいつの言うことは一ミリも共感できないが、要するにわからせて欲しいということだけはわかった。ならば望み通りわからせてやるのみ!


 俺は《わからせ棒》を使った。


「は? おまっ、あたしの話聞いてた? ちょ、風呂入ってねーし臭過ぎて無理っ! あっ……ふお゛ぁ!? い゛い゛い゛……あっ、おっ、はひっ、んおっ……あ゛んッ♡ お゛っ♡ ん゛あっ♡ お゛んっ♡ くっさ♡ あっ♡ あひッ♡ でもおじさん特有の臭い最っ高♡ あ゛っ♡ お゛ふっ♡ お゛っ はあああああ♡」


 こうして俺はメスガキ警備員を徹底的にわからせ、薄い本と引き換えに《ヲタク雲の杖》を手に入れた。


 このようして、大魔王の城がある島へ渡るためのアイテムを手に入れたわけだが、それだけで使ってみても何も起こらない。


 さらにこれらと引き換えに何かのアイテムを手に入れろということなのだろうか。


 そこで俺たちはヨーツンヴァイム城へと戻り、再びマリベルに謁見して新しい情報を聞き出すことにした。


「きゃはは♡ え、何なに~?♡ もう冒険に行き詰まってんの?♡ ざこ過ぎだろ~♡ 何か情報はないかって?♡ あのさ~、そうやってすぐに人に頼ったり楽な方へ逃げてばっかだから、お前らっていつまでも氷河期のクソざこのままなんだろ?♡ きゃははははは♡」


 前回のわからせの効果がもうなくなってきたのか、マリベルはまた小賢しく煽るメスガキに戻っていた。


 ほう、こいつは再教育、いや、再わからせが必要だな。


 そこで、またわからせてやろう思ったのだが思い直し、ここはトヨーコにお出まし願った。


「あら、いきなりあたしがわからせちゃっていいの? なら遠慮なく♡」


 トヨーコは《拳》×2を使った。


「えっ? ちょ、まっ……いきなりそれは無理っ! しかも同時にって、やめっ、やっ! せめてローションなきゃ……@※□%∑#√◎∀&!? こっほお゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……う゛ぉん゛、ふお゛っ、あ゛っふ、ごふぉあ゛……お゛んっ♡ あ゛んッ♡ ん゛あっ♡ ごひゅ♡ ふぼっ♡」


 もう一カ所、マリベルには自由になっている箇所があるので、俺は最終兵器とばかりに、冒険に出てからまだ一度も風呂に入っていないヤライソを投入することにした。


「ひゃっひゃっひゃ! やっとワシの出番か! 濃厚なのがたっぷり溜まっておったのじゃ! 全部発散するぞい!」


 ヤライソは《くさい棒》を使った。


「えっ? 待って、絶対無理! そんな汚ねーもん近づけんな! うぉおえええっ! くっさああ! やだやだやだっ! お願い、やめて! んんんんん~……ん゛おっ、ごほっ、ぐぽっ、じゅっぽ、ごっぽ、ちゅぱ、じゅる、ぐっぽ、げ、げほっ、い、いやぁあああ! ……んぐっ、かっぽ、ぐっぽ、ぐじゅ、ちゅっぱ、ごっぽ、んんっ、んんんんん! がはっ、ごほっ、げほっ!」


 こうして、今回は舐め腐ったマリベルをひと味違った方法で徹底的にわからせて、新たな情報を引き出すことに成功した。


「コドージ殿、私もわからせたいのですが……」


 ここのところ全くわからせの出番がなかったシコルが涙ながらに訴えてきたので、アヘ顔で横たわるマリベルを好きにさせてやった。

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