第6話 妻の席
1月、娘の竜琴が4歳になった。
今年6歳になる息子よりも口が達者になってきた。
子どもたちの中で一番顔が妻に似ていて可愛いらしいなぁ。
噛みぐせもおさまったし。
来月初めの新年会の着物を新調しないとな。
妻と娘には髪飾りも必要だ。
新族長のお披露目会は4月に全取引先を招いて本家で行うことになったが、その前に一族の集まりを設けることにした。
龍兎と龍景が成獣になったし、新しい妻たちも増えたしな。
龍兎の鴨、龍算の狼、龍緑のあいつに、龍景のカバ、龍海の熊だ。
龍灯の娘は今月中に転変するかな?
さすがに無理か?
~紫竜本家~
2月、三輪は夫に連れられて新年会のために本家に来た。
昨年10月に結婚してから初めての本家だ。
ようやく旦那様の匂いが完全に消えて、夫の匂いに染まった?
らしいけど、三輪には分からない。
驚いたことに三輪にも専用休憩室がもらえるらしい。
奥様の休憩室よりは少し狭いけど十分すぎるほど豪華だ。
部屋の中に専用トイレまでついてるし。
すご!
宴会場には夫の序列順に入るらしく、順番がくるまでここで待機らしい。
三輪は休憩室に置いてある姿見鏡で身だしなみを整えた。
今日は婚約指輪と一緒に夫からもらった花柄の着物に睡蓮のかんざし、結婚指輪と一緒にもらったルビーのネックレスをしてきた。
ネックレスの真ん中にはリュウカが輝いている。
どうやら三輪の好きな色が赤と知った夫が選んでくれたらしいが、大きな宝石に高価な着物に・・・畏れ多くて仕方ない。
でも、久々に奥様にお会いできるのは嬉しいな。 若様たちも元気かな?
龍風様はもうすぐ10ヶ月だからハイハイされてるかな?
「お待たせしました。睡蓮亭の若様、奥様。ご案内いたします。」
雌犬の獣人がノックして入ってきた。
赤い服だから本家の使用人だ。
「行こうか。」
夫が優しく手をさしのべて立たせてくれた。
『今日もイケメンの微笑みはやばい。』
作り笑顔だと分かっていても見惚れてしまう。
夫に肩を抱かれて大広間に入ると、出入り口に近い方の席には紫髪の男女と雌の獣人たちが座っていて、ちょうど真ん中あたりから奥にかけては全て空席だ。
夫はその真ん中あたりの席に真っ直ぐ歩いていくと空席に三輪を先に座らせ、その横に座ると左手を三輪の肩を回して抱き寄せた。
『いや、別に嫌ではないんだけど・・・夫の一族的にはこれが普通の距離なの?』
旦那様が異常に奥様にくっついていると呆れてたけどそうでもないようだ。
夫は旦那様と違って人前でいちゃつくタイプではないはず・・・
あれ?他の獣人の奥様は誰も肩を抱かれてないなぁ・・・
いや、どれもでかい!
みんな2メートル以上あって横の紫髪の夫よりも座高が高いから肩に手が届かないのか・・・
「あんたもうべったりねぇ。竜夢様から聞いてたとおりだわ。」
三輪の隣に座る紫髪の中年女性が愉快そうに夫に話しかけてきた。
「悪かったですね。大切な妻に何かあっては困りますから。」
夫はむっとした顔で女性に返事している。
「はじめまして、睡蓮亭の奥様。
中年女性はそう名乗って軽く頭をさげた。
「あ、三輪と申します。はじめまして。」
三輪も慌てて頭を下げる。
「ふふ、奥様の方が序列が上ですから緊張なさらないで。奥様は初めての新年会ですわね。
あ、竜の子が来ましたわ!」
竜波はそう言って入口の方を見るので、三輪は期待してそちらを向いたのだが、 入ってきたのは、紫髪の中年女性と、抱っこされた子蛇の獣人だった。
『え?若様たちでも竜縁様たちでもない。なにあの蛇?』
「龍久様は竜色殿が連れてきたんですね。龍光様は欠席ですか。」
夫は子蛇を見ながらため息をついた。
「ええ。奥様と若様の急死が相当堪えたみたい。龍久様が元気にお育ちなのが不幸中の幸いだわ。」
竜波は暗い顔でそう答えた。
どうやらあの蛇の母とご兄弟が亡くなったみたいだ。
熊の奥様に引き続きなんだか夫の一族では不幸が続いてるんだなぁ。
三輪が視線を移すと、着物を着たでかいカバの獣人が目に入った。
じゃあその隣に座っている夫と同年代の男性が龍ケイ様かな?
元はあの人、じゃない男性と結婚するはずだったのか・・・なんか雰囲気が旦那様に似てるなぁ。
あんまりタイプじゃないや。
まあ、私は選べる立場じゃないけど、夫で良かった。
と、カバが立ち上がって宴会場を出ていった。
「あら、龍景の妻はもうギブアップね。龍兎の奥様はまだ頑張って・・・あ、今立ち上がったわ。」
竜波はそう言って、部屋から出ていく鴨の獣人の後ろ姿を面白そうに見ている。
『どうしたんだろう?まだ揃っても居ないのに・・・トイレかな?』
「奥様は平気そうね。族長の奥様もそうだけど、人族はすごいわ。」
竜波はそう言って三輪を見てきた。
「あのカ・・・奥様たちはどうされたのですか?」
三輪はたまらず尋ねた。
「紫竜の匂いにやられたのよ。新しい奥様は皆そう、例外は奥様と新族長の奥様だけ。」
竜波はそう言ってにこりと笑いかける。
「あ、そうなのですね。」
三輪は作り笑顔でそう答えるしかない。
『紫竜の匂いって何?獣人の臭いならわかるんだけどな。』
その後も続々と入ってきて席がほぼ埋まった頃、竜夢様、竜湖様、先代族長に続いて夫の父が熊の後妻と入ってきた。
『うわ~一番奥の左端の席!やっぱり夫のお父さんって偉い人なんだなぁ。』
結婚の挨拶で初めてお会いした時にはとっても緊張したけど、気のいいおじさんだった。
年末の食事会では、枇杷亭と同じクリスマスツリーもどきが懐かしくてはしゃいじゃったんだよなぁ。
お義父さんはニコニコしてたけど、いつも作り笑顔の夫は眉をひそめてて・・・私がみっともなくはしゃいだことに怒ったんだろうなぁ。
今日は大人しくしてなきゃね。
三輪が一人反省していると、入口の方から小さく歓声が聞こえた。
『あ!』
入ってきたのは龍栄様ご一家だ。
青紫色の着物を着たニャア様は相変わらずお可愛らしい~
今日の竜縁様はツインテールじゃなくてお団子頭だ。可愛い~あれは海月の髪かざりかな?
龍栄様に抱っこされてるのは龍明様だよね!?
今日は白猫じゃなくて紫髪の男の子の姿だ。お父様に似てイケメンだなあ。
あれ?でもまだ2歳だよね・・・おっきくない?
5~6歳くらいに見える。
龍栄様一家は奥の右端の席に座った。
空いているのは一番奥、一段高くなった席だけだ。
あそこの席はもちろん旦那様たち・・・じゃない新族長一家の席なんだろう。
奥様たちはそろそろいらっしゃるよね。
三輪は入口の方を見て笑顔になった。
『え?私たちはどこに座るの?』
夫に肩を抱かれて宴会場の大広間に入った芙蓉は困った。
最奥の一段高い空席は新しく族長になった夫の席だ。
芙蓉と子どもたちは去年までと同じ席だと思っていたのに、そこには龍栄一家が座っている。 そして昨年まで龍栄一家と熊の奥様の席だった場所には、龍海と熊の新妻が座っている。
どうやら夫の族長就任で席次にも変動があったようだけど・・・
私と子どもたちはどこに座るの?
芙蓉の不安をよそに夫はいつも通りずんずん大広間の奥へと歩いていく・・・もう龍海たちの後ろまで来てしまった。
「段差があるから気をつけてな。」
夫はそう言って、芙蓉の肩を抱いていた手を離して、芙蓉の手をとった。
どうやら芙蓉を一段上に登らせようとしているらしい。
『え?いやいや、嘘でしょう?族長の熊妻は龍栄の横に座ってたのに・・・』
芙蓉は思わず立ち止まった。
「どうした?抱えあげようか?」
夫は心配そうな顔でとんでもないことを言い出した。
「え、あの・・・私も上がってもよいのですか?」
芙蓉はたまらず小声で夫に尋ねる。
「ん?もちろんだ。芙蓉の席は俺の隣だ。」
夫は笑顔でそう答えながら、芙蓉の手を優しくひっぱるので、芙蓉は戸惑いながらも一段上に上がった。
テーブルの前には大人用の座布団が2つ並んでおり、夫は手前側に芙蓉を座らせると、その横の座布団に座って、芙蓉の肩を抱き寄せた。
上の息子がククに手を引かれて夫の横にくると、ククが子ども用の座布団を敷いて息子はその上に座った。
娘はシュンと一緒に芙蓉の横に来て、シュンが置いた子ども椅子に座る。
下の息子はまだタタの腕の中で寝ているが、タタから受け取って夫が抱っこした。
「揃ったな。族長交代後、初めての新年会だ。竜の子も新しい妻も増えて賑やかな会になるだろう。皆、楽しんでくれ。」
夫は座ったままそう言うと、右手を上げて使用人たちに合図した。
使用人たちは夫から順に食事とお酒の配膳を始めた。
新年会が始まった。
『うわー奥様は今日も素敵!』
三輪は一段上の席に座る奥様を見てため息が漏れた。
旦那様とお揃いの濃い紫色の着物、あの見事な金と銀の模様は鶴族の織物だ。
赤白ピンクの梅の花の髪飾りも奥様の美しい黒髪にとても似合っている。
姫様の苺と蝶々の髪飾りも可愛い!
赤紫の着物姿とぴったりだ。
着物は窮屈だと嫌がっておられたのに・・・今日は上機嫌でいらっしゃる。
あ、上の若様はもう立ち上がっちゃった。
竜縁様たちのところに走って行ってる。
もう~相変わらずやんちゃだなあ。
久々に奥様たちの姿を見て三輪は懐かしさで目が潤んだ。
「族長一家があそこに並んでいるのを見るのは何十年ぶりかしら?ようやく元通りね。」
「え?」
三輪は思わず隣の竜波を見る。
「あ、奥様は初めてでしたね。先代族長の時代には族長の奥様とお子たちは族長の横ではなくて、今の龍栄様一家と龍海様ご夫婦の席にいらしたの。先代族長には奥様が2人いたから。」
「あ、そうなのですね。あら、でも近年は熊の奥様お一人だったのでは?」
三輪は思わず聞き返した。
旦那様のお母上はとうの昔に亡くなったと聞いているけど・・・
「ええ、でも熊の奥様は族長の隣より息子の隣をご希望だったの。」
竜波は楽しそうに答えるが、なんか笑顔が怖い。
『だからさっき、奥様は一段上がることを躊躇されてたのかな?』
三輪からしたら旦那様と奥様が並んで、その両隣にお子様たちがいるのは何百回と見た光景だからなんとも思わなかったけど、
もしかして先代族長って奥様と仲悪かったのかな?
まあ奥様が2人もいたらそうなるか・・・
「三輪、食事が冷めるよ。」
「え?は、はい。」
夫に声をかけられて三輪は我に返った。
『食事かあ・・・』
三輪は目の前のお盆を見る。
かつて不注意で毒キノコを食べてから、キノコ類が食べられなくなってしまった。
なのに、今日の献立はキノコと鮭の炊き込みご飯?にキノコが入ったお汁に、煮物にもキノコが入っているし、豚肉を焼いて切ったものにもキノコがのっている。
食べられそうなのはデザートの果物くらいだ。
これはリンゴだよね?
『睡蓮亭では一度もキノコが出たことないのに~でも宴会の席で食事に文句なんて言えないし・・・』
三輪が途方に暮れているところに、頭上から声がした。
「はーい。睡蓮亭の奥様」
「あ、竜湖様。」
深紅の豪華なドレスを着た竜湖様が三輪の斜め後ろに座った。
「妻に何か御用ですか?竜湖様。」
なぜか夫は不機嫌な顔になって竜湖様を睨んでいる。
「え~怖い。私は奥様に何にもしないわよ。」
竜湖様はなぜかニヤニヤ笑いながら夫を見ている。
「でしたら・・・」
「奥様、素敵な睡蓮のかんざしですね。狼族の宝石細工でございますね。」
夫の言葉を遮って竜湖様は三輪に話しかけてきた。
「あ、は、はい。夫から頂きました。竜湖様は深紅のドレスがとてもお似合いです。」
三輪は笑顔を作って答える。
竜湖様が旦那様を遮って奥様とお世辞を言い合っているのは何度も見てきた。
「あら、ありがとうございます。今日の私の格好、どこの種族のものかお分かりになります?」
「え?その素敵なドレスは羊族、ダイヤモンドのついたベルトは・・・狐族の皮加工品、真珠の髪飾りはイルカ族ですか。」
三輪は学校の知識を引っ張り出しながら答えた。
「パーフェクト!さすが奥様。どうして髪飾りがシャチ族ではなくイルカ族だと?」
竜湖様は満面の笑みだ。
「え?だって星十字の真珠が3つついておりますから。」
「ふふ、素晴らしいですわ。人族の奥様は賢い方ばかり。」
『え?こわー』
なんで竜湖様が三輪なんかにこうもお世辞を言ってくるのだろう?
というかお世辞かな?
こんなの中学校の基本知識なのに・・・もしかしてバカにされてる?
「もう、竜湖様ったら。新しい奥様にはこうしてテストをなさるんですから。」
そう言う隣の竜波もなぜかご機嫌だ。
三輪は返事に困ってしまった。
「ふふ、お食事中に失礼しまし・・・あら?」
竜湖様の顔が急に険しくなった。
「龍緑、奥様はキノコがお嫌いじゃなかった?」
「え?」
夫が驚いた顔で三輪のお盆を見る。
「ごめんなさい、奥様。本家の運搬係が間違えたようですわ。後で龍緑に折檻させますからご容赦くださいませ。すぐに正しいものをお持ちしなさい。」
竜湖様に命じられて、壁際に立っていたホホが慌てて宴会場を出ていった。
「ご、ごめん、三輪。気づかなかった。」
なぜか夫が謝ってきた。
「え?いえ、そんな・・・」
三輪は困った。
折檻って・・・それになんで夫が謝るの?
ホホは10分もしないうちに新しいお盆を持ってきた。さっきのお盆と同じメニューだけどキノコは全く入っていない。
どうやら本当にうっかりミスだったようだ。
三輪は安心して完食した。
~本家の客間~
結局、奥様たちとお話しする機会はなかったけど、姿を見ることができただけで三輪は嬉しかった。
奥様は相変わらずお忙しそうだったなぁ。
族長夫婦のところにはひっきりなしに夫の一族が話しかけていた。
でも獣人の妻たちは自分の席に座ったままだったな。
そのうち若様たちが転変して天井近くを飛び回り始めたり、龍風様が起きて奥様は授乳に行ったり・・・なのに奥様は終始作り笑顔のままだったからやっぱりすごい!
そーいえば、若様たちが転変したら、回りの獣人たちは大騒ぎして怯えてたけどなんで?
確かに三輪だって子竜の姿を初めて見た時はびっくりしたけど、あんなに大騒ぎはしなかった。
鋭い爪や牙は一見恐ろしいけど、若様たちは誰かを傷つけたりなんてなさらないのに~
いつの間にか戻ってきてたあのカバが一番うるさかったなぁ。
隣の龍ケイ様はすごい顔してたけど、新婚なのにもう仲が悪いのかな?
あ、逆か・・・
結婚当初は夫の一族はあんまり妻に関心がないって竜夢様が言ってたなぁ。
匂いがつくまでは妻にほとんど愛着がないとか・・・ 私の夫は初日からずっと優しいけど・・・
でも常に作り笑顔で警戒されてる感じはあるから、まあ私たちだって仲悪くはないけど、良くもないのかな?
でも夫の一族の前では仲のいいふりをしておくべきだよね。奥様みたいに。
ふり・・・いやいや、あんなことするのは旦那様だけ!
夫は絶対にあんな恥ずかしいことしないはず!
三輪はかつて奥様たちの夜の営みが本家の侍女たちに盗み聞きされて、というか旦那様がさせていたことを思い出して顔が赤くなってしまった。
「三輪、大丈夫かい?疲れた?」
夫の声で三輪は我に返った。
「いえ、大丈夫です。」
三輪は慌てて笑顔を作る。
「お風呂に行くかい?客間のすぐ近くに用意させてるけど・・・」
「あ、はい。行きます!」
「じゃあ、行こう。」
夫は微笑んで三輪の手をとった。
『あれ?奥様たちのお風呂は専用風呂が1つだったけど、私たちは違うのかな?』
三輪は不思議に思いながら夫に手を引かれるまま客間を出てお風呂に向かった。
お風呂まで奥様と一緒に入りたがる旦那様とは違って、夫はいつもお風呂は別だ。
睡蓮亭では、畏れ多いことに三輪が最初にお風呂に入って、その後、夫がお風呂に入ってリュウカの部屋に来てくれて・・・三輪が寝た後に夫は自分の寝室に帰っているみたいで、朝起きると1人だ。
今夜は客間は1つみたいだから朝まで一緒かな?
寝起きの不細工な顔を見られるのはやだな。
絶対に夫よりも早起きしよう!
そんな三輪の決意は、夫から今夜は一緒にお風呂に入ると言われた衝撃で頭から飛んでいった。
夫に流されるまま一緒にお風呂に入って、客間に戻ったら廊下に控えていた夫の執事もホホもいなくなってて・・・
でも夫は気にせずに客間の寝室に三輪を連れて行って・・・
「え!待って!」
と、三輪が声をあげようとしたところで唇をふさがれてそのまま布団に押し倒された。
『あ、やっぱりこの人も旦那様の親族だ。人じゃないけど・・・』
三輪は抵抗は諦めて、せめて声を抑えるようにしたのだが・・・耳のいい獣人にはなんの意味もなかったことを知り、翌朝、赤面することになった。
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