ファンタジー以外も読もう!

 最後に身も蓋もないことを言ってしまって申し訳ないのですが、ご都合主義を避けるために最も有効なのは、ファンタジー小説以外も読む事だと思います。


 何故、恐ろしく主人公に都合のいいイベントばかりを、脈絡もなく起こしてしまうのか?

 それは、ストーリー中に起きたアクシデントに対する合理的な解決策が、作者の頭の中に無いからです。


 何故そうなるか?


 必要以上に複雑で難しいアクシデントを起こしてしまった、というのも考えられますが、ファンタジー小説ばっかり読んでいることも要因になります。

 別の小説で提示された解決策は、あくまでそのストーリー、そのシチュエーションだから有効なのであって、状況が変われば無効です。


 ファンタジー小説でも読書量が圧倒的であればなんとか押し切れるかもしれませんが……それよりかは戦術とか、商売のこととか、薬草とか、自分がモチーフにした時代・地域に関連する物を勉強した方が、少ない読書量で、労せずにリアリティとオリジナリティを出していけます。


 これもあって、最初の方に「出来るだけ細かく妄想しよう」と言ったのです。

 細かく妄想出来るモチーフは、すでにある程度興味・知識のある物なので、調べ物もそれなりには楽しく出来ます。

 逆に「やはり少し奇をてらってこの時代で!」といってよく知らないモチーフに手を出すと、この部分で心が折れてしまいます。


 好きなモチーフを選んで、その時代・地域の生活や技術の理解を深めて書く。

 これが、リアリティを生む早道です。

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