第4話 秘密の秘密の贈り物

二本足で立ち お喋りや魔法も使えるワン子 魔法使い見習いだったりする


でもって 今日は‥


「頑張って探すワン」

この雪の季節に 森の奥にしかない特別な美しい花を探している


「幸運のお守りになるだワンワン 

きっとワン子は大好きな綺麗なエイルさんとの恋に ワンワン」


「そして これはまだワン子だけの秘密なのだワン」


「あ、あった では根から掘り出して この鉢に植えてっと」

「エイルさあああんん 好きですううワン」


ワン子はご機嫌モードで家に帰宅中



ワン子の家 魔女の家では‥

グツグツグツ 鍋からの惜しそうな香が漂う


「ワン子さん お留守なのね 勝手に入ったけど」

金髪ウエーブ オッドアイの美少女が口を開く


「前から家に入る許可だけど 

魔女と弟子であるワン子にはもらってるから エイル安心しろ」

鍋の料理を作っているエルフぽい耳の少年 

少女より少し年下 深紅の瞳で とても目つきは悪いが料理の腕は最高


「あ、竈(かまど)の方 菓子の方も焼きあがっているな 

それからチキンのローストにサラダに 

飲み物はクランベリーのジュースに林檎の炭酸水」


「ココアも欲しいな 僕のアーシュ」ちらりんと少女エイル

「ああ、俺のエイル マシュマロ入りのココア」そっと二人は軽くキス


「ねえ、アーシュ いつになったら 

アーシュの本当の素性を 秘密をワン子さんに話すの?」


「そのうちな、俺がこの国の王で お前が俺の婚約者って事」



雪はまた降ってくる 美味しいご飯も待っている



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