幻の花の咲く村へ

黒蛾骸彦

第1話 出会いは冷たい日に

「今日も平和な世界だなぁ」

窓の外み見ていると青い空に栄えてる町があるのが不思議に思う。

「よぉ玄楽またサボりか?」

「違いますよ先輩、休憩です」

高校に行ったわいいものの成績はいいとわ言えない、家族はぼくのことはあまり興味ないらしく家を少しでも開けたいから土日はアルバイトして時間を潰している。

周りの人には言えない。

「お前学校はどうだ?テストで赤点取ってないだろうな?赤点取ったらお母さんに怒られるぞ」

「それを避けるために頑張って勉強してますよ」

「だな!なんなら人が余りすぎてるくらいだ」

一緒に荷物を倉庫に運ぶその作業で一日が終わった。

「時が経つのは早いなー、ポケーと生きてるわけでも無いのに。」

「あーわかるぜそれ、俺も季節が変わる時とかも早いって思うよ」

「先輩は季節が変わる時何で判断してるんですか?例えば気候とか、雲の形とか」

「おれはー花とか植物だな、あ!そういえば聞いたことあるか?この国のどこかに一年中桜や紫陽花が咲いてる村があるって」

「何ですかその村すごい、季節関係なく花が咲いてるなんて」

「でもな、その村どこにあるのかわからないんだ。しかも行った人たちはなぜかその村の行き方が別々なんだ。山で迷子になっていたらいつのまにかいたや坂の上から転げ落ちたらついていたのか入り口が変なんだ」

「噂なんですかね」

「けどなー死んでもいいから俺は見てみたいぜ」

ゴールが見えないけど何だか面白そうな夢だ、僕も探してみようかな。







「今日はこれでおしまいだ」

「疲れましたね」

「あと少しで給料がくるぞー」

「先輩またゲームの課金にするきですよね?」

「うげばれたかw」

その日のアルバイトがおわり家に帰る時間になった少しでも遅く帰るために遠回りして帰ることにしている。バスを待っていると。

「もしそこの方」

「ぼ、僕ですか?」

「えぇ、この手紙を届けてほしくて」

「あ、えっと、郵便局に言いに行ったら確実に届きますよ?」

「それでも、これを届けてほしく。ご安心くださいすぐに届け先に出会えます」

「いえ、でも!」

女の人は封筒を僕に手渡して消えていった、一瞬の出来事で動揺してしまった、でも捨てるのも出来ないし何故かこの封筒は捨てたりポストに入れたらなにか不吉なことが起こりそうで持っておくことしかできなかった、訳がわからないままバスで家近くまでゆっくりと行った。

音楽を聴きながらあぜ道を通っていると前から黒い服を着た荒々しい雰囲気の人が走ってきた、とっさに身構えたがそいつは通り魔で腹に包丁を刺された、最後にみたのが点滅してる街灯と何回も包丁を振りかざす人間だなんて最悪だ。








「おーい、おーい、大丈夫?」

目を開けると目の前に青髪で着物を着た女の子がいた、僕の体は軽くさっきまでの痛みがなかった。

「あれ、僕。たしか人が目の前からきて。通り魔にあった…」

「そぉ、んで君は死んだ」

「は?」

突然のことでそれしか言葉が出なかった。

さっきまで生きていた通り魔はズタズタに倒されていた、青髪の子はすこし表情が曇っている。

「貴方の延命治療をしようと思ったけど遅かったみたいで、ごめんなさい」

「い、いえ助けようとしたならいいんです、あのこの通り魔は」

「あぁ私が倒したの、死の気配を感じて。」

「そっか、、僕は死んだのか」

「死んだ君には花の村にこれる権利ができたんだ」

「その村って…幻の村なのでは?」

「そうやって人に伝わってたのか、実際は死んだ人がいくところなんだよ桃源郷のように幸せなところって言う謳い文句は本当の桃源郷なんだよ」

「死んだ人ってじゃなんで人たちに伝わっているんですか」

「死んだ人かと思って連れてきたら実は死んでなかったてパターンなんだ、山を回って魂を回収するために私はここら辺を巡回してるんだ」

「なるほど…」

「花の村にくる?」

僕には家族もいないもどうぜん、謎に緊張しなくても生きていけるなら。

「僕も行くよ」

「了解、自己紹介が遅れたね。私は桜山ソラよろしく!」

「僕は赤木玄楽です」

「あと、ですますやめて!多分だけど貴方と私同い年でしょ?私16歳」

「すごい、同じだ」

自己紹介やその村の話を聞いて道を進んでいた、どこを通ったのか覚えていない、思い出せないのが正しいかも。

そして

「ついた!ここが花の村だよ」

暗い森を抜けると光が差し、村が見えた。

桜の木や黄色い花畑、とても色鮮やかな村だ。

「ようこそ!花の村へ」

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