子供達のお手伝い!

迷惑Uチューバ―で遊んだ家族は翌日から成るべくここでの生活を知って貰う為に動画を流し続けた。


忘れ去られていた吉田が次の日自衛隊に連行されて行く姿も配信されていた…


そんな中、自衛隊のとの訓練の様子、砦の中での生活、中でも人気が出たのが銀狼族のタマだったあんなに可愛らしい子供が自衛隊員を圧倒して居るのだ。


自衛隊が情けないと言う声も上がるがタマの実力が半端ないとの声が多数あがる、ポチとの模擬戦も流すとまるで漫画だろう!と人気を掻っ攫うのだった。


そんな中、異世界組も訓練で変化が起きていた、闘気をジョンとポチも使える様に成って身体能力が飛躍的に上がった、家族の中ではママと音が使える事が分かり中でもママの闘気は他を圧倒するのだった。


自衛隊員も訓練を重ね闘気が使えるように成った隊員が、拠点から各地へと派遣されて行くが圧倒的に人数が足りなかった、各地で徐々に魔物が出現し被害が増え始める事に成る。


やはりオークなどの中級の魔物が出現すると銃は怯むが倒し切れずに一般の自衛官では対処出来ずに被害が増すのだった。


訓練された職持ちの自衛官でも初めての対応では怪我を負い負傷者が出始めていた。


その事を荒井に相談されたパパだったが解決策は中々見つからない。


パパ 「地球にも薬草って有るのかな?」と皆が集まって居る時に相談する。

ボブ 「此方の世界には魔力が無いのだろう?無いんじゃないか?」


薬草は大地の魔力を吸い上げて魔力をため込みその量で品質が決まる。

この拠点には世界樹が植えられておりそれを中継して地球に異世界の魔力が流れ込んでいる様なのでこの拠点辺りの魔力は豊富の様だ。


ハナ 「ママさんに植えて貰ったのは少しありますが大量には作れませんね」

パパ 「一日どれ位なら作れそう?」

ハナ 「どうでしょうか?多くても一日30本出来れば良いと思います」

ボブ 「世界樹の葉で作れるぞ?樽一杯分だとどれ位作れるか分からんが、ハイポーションで100個位は出来るんじゃないか?」


パパ 「毎日作れば結構な数に成るな!やってくれるかボブ?」

ボブ 「毎日じゃと!それは無理じゃな!」

パパ 「何か問題が有るのか?」

ボブ 「酒が出来なく成るじゃないか!」

パパ 「イヤイヤ!ここで訓練した自衛官の命が掛かって居るんだ少し酒は我慢してくれ!」

ボブ 「酒だけじゃないがな、世界樹が葉を落としてくれんと出来んぞ?」

パパ 「ああなるほど!そっち先に言えよ!酒が出来ないから嫌だと思うだろ!」

ボブ 「酒が出来ないから嫌なんじゃぞ?」


言葉を失うパパ、胸を張り言い切るボブになぜか負けた気分に成るのだった。


パパ 「まあ良い、世界樹が葉を落としたら出来るだけハイポーションを作ってくれるかボブ?」


ボブ 「それ位なら良いぞ?エリクサーでも構わんが?桃加えるだけじゃからな?」

パパ 「エリクサーばら撒いたらやばいだろうが!ハイポーションでお願いします!」


がはッはッはと笑うボブに頭を押さえながらハナに聞く


パパ 「薬草増やせばもう少しポーションつくれるか?」

ハナ 「私一人では毎日30個は出来ないかもしれません!」


ハナは申し訳なさそうにうつ向いてしまった、ハナには畑の管理に食料の管理を任せっぱなしだ、獣人の二組の夫婦も手伝っている様だが管理の方が優先だ、パパ達でも作れることを思い出して提案してみる。


パパ 「そうだ子供達に手伝いでポーション作りさせれないかな?」

ハナ 「魔力を持って居れば簡単なポーションなら作れますね」

パパ 「じゃあ此れから午前中はポーション作ってから勉強にするか!」


おと 「ええー!やる事増やさないでよ!」

さき 「そうだそうだ!子供をこき使うな!」


うちの子供達には不評の様だった…確認すると此処に居る子供でも教えれば出来ると言うので子供達にやらせる事にするパパ。


パパ 「そうだな~ポーションの代金はお菓子にとスイーツなんてのはどうかな星ちゃん?」

ほし 「え!お菓子くれるの?」

パパ 「デザートも毎日出るようにするぞ!音と咲はやらない見たいだから無いが参加してくれたも者には荒井さんに言って支給してくれるように頼んでおくよ!」


パパの提案で他の子供達はやる気みたいだ!


ギン 「じゃあ俺は魔力少ないから収穫手伝うよ!」

シロとクロも収穫を手伝うと立候補だ!子供達があれこれ言いだして訳が分からなくなってしまったのでパパが役割を決める事に。


獣人の子供達が収穫と採った薬草の天日干し、樽に積めこむまでポチ、タマ、ギン、シロ、クロ、チビでやり手が空いたら出来上がったポーションを瓶詰めにする。


賢者と魔術師のルナとエヴァが魔力水を作り人族男子で薬草をすり潰す、何気にすり潰すのは体力勝負な所がある、煮込んでろ過作業は残りの人族女子2人で

うちの子供達にやらせるとハイポーション並みに成ってしまうのでやらせられないとハナが言うので仕事はなくなってしまった。

ポーションの管理は商人のシオドアに任せる事にするパパ、これでシオドアも戦えない後ろめたさが少しは無く成るだろう。


おと 「仕事無く成ってしまった…」

パパ 「働かざる者食うべからず!お前たちはお菓子なしだな・・・」

ほし 「ええ~!嫌だそれ!星も手伝うよ!」

さき 「これが奴らの狙いだったのか…」と何かの真似か?


荒井さんに持って居る普通のポーションを全部渡してしまう事に、軽い骨折程度ならこれで治る事だろうと言って100本近くを渡す、魔物と戦ってケガをした者専用で使う事を約束させた。

ポーションの存在はパパがUチューバの吉田に渡して飲ませて居たので既に世間に知れ渡って居る、金や権力を使って買い占めようとする奴が絶対に出て来る。

なのでパパは魔物と戦って負傷した者に限定させたのだった、普通にケガした者に使って居る余裕は無いだろうが念の為にだ。


荒井 「これはありがたい!約束は徹底させますので!」

パパ 「そう言えば佐々木さんは元気にやって居るのか?」

荒井 「罷免された時は家族を連れて此処で生活をしようと思い準備しようとしていたようですが、自衛隊のトップに成ってしまい前より忙しい様です。何とか元気にやっております!ここが懐かしいと言って対策本部を此処に持ってこようと計画している様ですね」と笑いながらに言っていた。


パパ 「何だか悪い事したかな?本部こっちに持って来て弊害はないのか?」

荒井 「最新の機器はどうせ使えなく成るんです何処に居ても変わらないでしょうね今連絡手段を模索して居る所ですね」


パパ 「ボブに色々な本を渡してみるか?異世界で無い知識が得られれば何か作ってくれるかもしれないぞ?」


荒井 「そんな可能性も有るのですね、佐々木に言って用意させる事にします!」

パパ 「可能性が有るのなら色々試す事をしてみよう、あと職持ちの隊員が戦闘不能に成ってポーションも効かない動かせない様な者にはこっちのポーションを試せ」

前にパパ達家族が作ったポーションの残りを渡す。


荒井 「この薬はどういった効果があるんですか?」

パパ 「さっき渡したポーションの強化版で上級ポーションだな、ポーションじゃ治らない重症を直す事が出来るんだ」

荒井 「それはこの世界の医者は軒並み廃業する事に成りますな」

パパ 「そうだな!なのでポーション類の管理は自衛隊が責任を持ってやってくれ」

荒井 「了解しました!徹底して管理いたします!」

パパ 「だからと言ってケチるなよ?貴重な戦力失くす様な事はせずにどんどん使えばいいからその上級ポーションでも治らない様なら此処に連れて来てくれきっと五体満足で復帰できるだろう」


荒井 「それも異世界の何かですか?」

パパ 「神様から授かった力だな!この力は世間に公表はしないがな」

荒井 「死亡するほどのケガを直せると成ると公表はしない方が良いでしょうね、世間がどう動くか分かりません」


パパ 「まあどう動いても良いけどな!あまりにも理不尽ならドッカーンダ」とジェスチャーをする。


荒井 「あの後世界各国からの問い合わせが殺到した様ですよ、外務省がパンクした様ですから」


パパ 「それは気の毒だな!外務省でも結界に入れる人にはポーション渡すか?」

荒井 「もし私が外務省職員でポーション渡されたら複雑な気分になりますね…」

パパ 「それはどうして?」

荒井 「倒れてもこれ飲んで働けと言われている気がしませんか?」

パパ 「それもそうだな…渡すのはやめて置くか」と苦笑いを浮かべたのだった。


荒井 「それでは本の件とポーションの報告を佐々木にしてまいります!」


そう言って荒井は帰って行った、その後佐々木が用意したこの世界の知識の本の数々が異世界の錬金術と合わさり飛躍的な技術革新が起きるのだがそれはもう少し後のお話だった。







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